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生産者と消費者の”橋渡し”を目指し
「グリーンジャパン研究会」立ち上げなる

 

佐藤剛会長

 グリーンジャパン研究会(佐藤剛会長・(株)水沢農薬社長、10会員)は10月25日、東京都台東区の植調会館において同研究会設立の趣旨説明会を開催した。手作りで、低コストの立ち上げに好印象を受けるが、一つの確かなレールが敷かれた次の展開が注目される。

 グリーンジャパン研究会は、日本の農業発展とともに成長してきた全国の有力10社(注)の提携社が集まり、主に”こだわり農産物の生産者と消費者の交流の場の提供”を目指している。これまでにない、斬新的な感覚を高く評価したい。

 生産者の方々には新しい栽培技術、農薬・新農薬情報、病害虫情報、農政の動きなどを迅速に織り込み提供、また消費者の方々には、身近な農業に関連したトピックスを随時紹介していく。生産者、消費者双方のニーズを的確に捉え、両者の”橋渡し”を目指している。

グリーンジャパン研究会の
会員も紹介された

 情報内容を具体的に見ると、農薬・資材関連情報はもちろんのこと、農政の動き・業界トピックスから「植物豆知識」など、やわらかいバリエーションとなっている。特に、作物別殺菌・殺虫剤の検索『薬剤さがし』は圧巻であり、その他では反農薬東京グループのホームページとリンクしていることも指摘しておきたい。

 趣旨説明会席上、佐藤会長はIT(情報技術)革命及びコンピューターの現状を語るなか、「当研究会は手づくりで、低コストの路線でやっていきたい」と基本方針を述べ、さらに「農家の繁栄があってこそ業界が成り立っており、より農家に対して的確・迅速な情報を提供していくことが大切」を強調した。

乾杯の音頭をとった
(株)ニ チノー緑化
有森正紀社長

 この分野においては、栽培ねっと(株)の取り組みが先行(本年5月設立)し、ユニークな発想のなかで現在3000名の会員を有している。来る11月15日には、青果物流通システム『朝摘み畑』の発表説明会も予定されており、当初の目標に向けて本格的に動き出した。

 グリーンジャパン研究会は手づくりで、しかも賛助会費も極めて低廉であり好印象を受けるが、「一つの確かなレールが敷かれた時、立ち上げ時の基本方針が変わらなければよいが」(業界関係者)、との心配の声もある。広くIT革命という潮流の中で、これをどう農業に反映させていくのか、同研究会には確かな模索を望みたい。


(注)【グリーンジャパン研究会会員会社
  池田薬品商事(株)(秋田県)、(株)水沢農薬(岩手県)、福島スカイテック(株)(福島県)、岩淵農薬(株)(千葉県)、京浜興農(株)(神奈川県)、東海物産(株)(三重県)、(株)和農(和歌山県)、山陽種苗(株)(兵庫県)、(株)喜多猿八(香川県)、グリーンテック九薬(株)(熊本県)

 ※事務局=神奈川県逗子市新宿4−14−2 京浜興農(株)内
   FAX0468-73-7332 e−mail kouji@cf.mbn.or.jp

 

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