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これは必読!『農薬に対する誤解と偏見』福田秀夫著
長く農薬に携わってきた著者がその安全性解明に迫る

−「今月の農業」編集室−

 著者の福田秀夫氏が農薬と最初に出会ったのは、静岡県農業試験場において病害虫発生予察並びに早期発見事業の予察員を務め、また虫害防除技術に関する試験研究に従事した昭和28年からであり、ほぼ植物防疫事業の礎が固まりつつある頃だ。
 さらに、九州農業試験場環境第一部に勤務し、引き続き殺虫剤の使用技術や作物体内での代謝に関する研究を行っている。その後は農林水産技術会議、植物防疫課長、農薬検査所長、全農技術参与、残留農薬研究所理事長などの要職を歴任する。
 この中で、こと福田秀夫氏を象徴するのは植物防疫課長時代であろうと思う。いわゆる「農薬取締法の大改正」当時の植防課長であり、その百戦錬磨の活躍は今日に至るまで語り継がれている通りであり、「大改正」は科学的に農薬の安全性評価体制を確立した。

 本書『農薬に対する誤解と偏見』は、著者の「農薬も正しい歴史を残さなければならない」という強い思いから、これまでの実体験の一端に触れ、農薬の安全性について納得していただけるよう心がけ、『今月の農業』誌(化学工業日報社)に連載したものに加筆し出版された。

 著者は最後に、「農薬の安全に関する話題には『一犬影に吠ゆれば百犬声に吠ゆ』のたとえを思い出させるような話しが時々あるようだ。そして、本書で述べてきたような誤解と偏見は社会的に見れば大きな損失を産んでいることになると思う」と結ぶ。
 ゴルフ場農薬問題に端を発した「農薬叩き」は、ここに来て沈静化したかに見える。しかし、農薬の安全性を啓発していくことは永遠でなければならない。このことは、農薬工業会・(社)緑の安全推進協会を中心に実践されているところであるが、本書の存在も図りしれないものがある。

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