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DOW―UCCの合併 米FTCが正式承認
10%成長のDOW戦略を一気に加速

 ザ・ダウ・ケミカル・カンパニー(DOW)(マイク・パーカー社長兼CEO、本社=米国ミシガン州)は米国日時2001年2月5日、ユニオン・カーバイド・コーポレーション(UCC)(ウイリアム・ジョイス会長兼CEO、本社=米国コネチカット州)との合併手続きをFTC(米連邦取引委員会)が承認したと発表した。

 本プロジェクトは、FTCの認可に先立ち、既に欧州連合やカナダ政府の監督当局等から承認されており、1999年8月4日の発表からちょうど1年半を経て実現することになる。2000年をベースにした両社合併の売上高は284億ドルで、米デュポンをわずかに上回る。

 世界の化学業界に目を転じると、こと1990年代の後半から規模の拡大等に向けた再編・統合、集約化が加速しており、今回のDOWとUCCの合併実現をみたことで、さらなる合併・再編に拍車がかかるのは必至と見られ、今後の巨大化学企業の動向が注目される。

 DOWは、1999年8月4日に合併を発表。本プロジェクトは、株式交換の手法をとり、実質的にはDOWがUCCを買収するもので、UCCはDOWの100%子会社になる。合併によるコスト削減効果は、プロジェクト発表時に推定した5億ドルを超えると予想している。

 2000年現在の、DOWとUCC両社の売上合計は284億ドルで、米デュポンの283億ドルをわずかに上回る。また、金利及び税引き前利益(EBIT)は31億ドル、資産は360億ドルを超える。これらの周辺で、パーカー社長は「UCCとの合併は、景気の循環を通じて1株当たり利益の年率10%成長を目指すDOWの戦略を一気に加速させる」、とコメントしている。





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