あいさつをする生研機構・堤英隆理事長

　生研機構（生物系特定産業技術研究推進機構）では、３月１４日埼玉県大宮市のソニックシティー小ホールにおいて、平成１２年度研究報告会を開催した。

　当日は、研究成果の報告として、▽トラクタの排出ガスの実態と規制の動向▽多重連結けん引作業機の追従制御法の研究▽果樹園整備用機械及び鳥害防止装置の開発▽生研機構におけるＩＴ利用と展望、の４課題、午後からは海外共同研究、技術協力の報告として、▽日英蘭三国共同研究の推進▽メキシコ農業機械検査、評価事業の概要の２課題、２１世紀型農業機械等緊急開発事業の報告として、▽高速代かき機▽高精度水田用除草機▽長ねぎ調整装置▽傾斜草地用多機能トラクターの１０課題が報告され、各報告毎に総括質疑がおこなわれた。
　この報告会には、農林水産省関係部局、都道府県関係部局、国・公立試験研究機関、大学、農業団体、農業機械関連企業、生研機構、報道関係者等４００名近くが参加した。
　開会の冒頭、生研機構の堤 英隆理事長は「本日は１０課題について発表させていただくが、農業の生産性向上に役立ててもらえれば幸い」と挨拶した。
　農機ディーゼルエンジンの排ガス規制をはじめ、各報告とも今日的課題であり切実な問題である。夕方まで報告とそれに関する質疑が熱心に繰り広げられ、盛況裡に閉会した。