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新規殺菌剤でドイツ・バイエル社と
ライセンス/オプション契約を締結

― クミアイ化学工業 ―

 クミアイ化学工業(株)(望月信彦社長、本社=東京都台東区池之端1−4−26)は3月28日、ドイツ・バイエル社と新規殺菌剤「ベンチアバリカルブ」(ISO申請中、開発コードKIF−230)のライセンス/オプション契約を3月26日付で締結したと発表した。
「ベンチアバリカルブ」は、クミアイ化学工業(株)が関係会社のイハラケミカル工業(株)と共同で設立・運営している(株)ケイ・アイ研究所の創製したアミノ酸アミドカーバメート系の化合物。
 その市場価値を最大化するため、クミアイ化学工業(株)とバイエル社との間で、特許の相互交換協定による共同開発の話し合いが進められてきた。この度の契約締結により、両社は、また新たな協力関係をスタートさせたことになる。
 この「ベンチアバリカルブ」は、1ha当たり数十グラムの低薬量で、ぶどう、ばれいしょ、野菜などの主要病害である「べと病」、「疫病」などに卓越した効果を発揮するものとして注目されている。
 本剤は浸達力に優れた特性を有し、その“高い予防効果に加えて強力な治療効果を有し”、併せて“胞子形成を阻止する性能を保有”している。さらに、人畜に対する安全性も極めて高く、各種環境関連の最新基準をクリアしている。
 クミアイ化学工業(株)では、複数の「ベンチアバリカルブ」混合剤を世界的規模で圃場評価試験を進めてきたが、各国の試験機関からその高い性能が評価されている。一方、本契約によりバイエル社も独自に「ベンチアバリカルブ」混合剤の商品化を検討することになる。
 「ベンチアバリカルブ」の原体製造はイハラケミカル工業(株)が担当し、クミアイ化学工業(株)は製剤品を自社、関連会社および販売協力会社を通して、世界市場に向け発売する計画。本年中にも、複数の「ベンチアバリカルブ」混合剤を、国内はもとより欧州、ラテンアメリカなど主要な市場を有する国で登録申請を予定している。2003年の世界的な発売を目指し、いよいよ動き出した。

 《問い合わせ先》クミアイ化学工業(株)
総務部・研究開発部 電話03−3822−5036



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