施設野菜等の土壌消毒剤として定評のある臭化メチルは、極めて汎用性及びその作業性が高く、しかも価格的にも低廉であることから全国的に広く普及展開されてきた。
　しかし、現在では、臭化メチルは成層圏のオゾン層を破壊することから、2005年初頭からの全廃に向けて秒読み段階にある。これを受け、このところ、その代替剤の登場が強く求められている訳だが、実際には既存剤の適用拡大及び混合剤化で対応しているが実情。
　この中にあって、人にも環境にも優しい、臭化メチル代替の土壌くん蒸剤『キルパー』（カーバムナトリウム塩液剤）は、土壌病害虫・雑草に安定した効果を発揮することから人気を呼んでいる。
　上市以来、着実に実績を伸ばしている『キルパー』だが、今春には従来の処理方法に加え、新しい処理方法が加わったことで、防除方法に新局面を拓いている。
　新しい処理方法では、灌水処理により有効成分を全て土壌中に灌注できることから、防除効果を一層高め、かつ、ハウス内に入らずに処理できることから、より安全により使い易くした。キルパーにかける期待は大きい。