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アグリビジネス業界ニュース

事業基盤の強化を目指し
来秋めどに肥料事業を統合
―三菱化学・日本化成―

 三菱化学(株)(正野寛治社長、本社:東京都千代田区)と同社の連結子会社である日本化成(株)(一万田道敏社長、本社:福島県いわき市)は12月17日、三菱化学(株)が今後発足させる新会社に両社の肥料事業を統合することで合意したと発表した。
 今後の展開を見ると、平成14年4月1日に三菱化学(株)が会社分割により、同社の肥料事業を分離し新会社を発足させ、その後日本化成(株)が平成14年6月開催予定の株主総会で承認を受けた後、9月1日に同社の肥料事業を新会社に営業譲渡する予定。
 肥料事業を取りまく環境は、作付け面積減少等による需要の減少、安値輸入品の増加などにより厳しいものがあり、生き残りを賭け事業の効率化を追求していくことが喫緊の課題となっている。
 このような背景下、両社はこれまでも日本化成(株)が製造した肥料を三菱化学(株)が販売するなど、競争力の維持・強化に努めてきたが、今回の肥料事業の統合により、効率的な生産体制、販売体制の構築及び物流合理化等による事業の強化をより一層進展させるとともに、近年の農業のニーズに対応した新商品開発も強化していく。
 新会社の資本金は15億円が見込まれ、三菱化学(株)が全額出資する。化成肥料等の製造販売を手掛け、年間の売上高約240億円を目指す。また、生産拠点は黒崎(三菱化学(株))、水島(同)、小名浜(日本化成(株))の3カ所とし、社長、新会社名は未定。さらに、本社は東京都千代田区に置かれる模様。


農業協同組合新聞(社団法人農協協会)
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