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アグリビジネス業界ニュース

レタス収穫機など6つの開発機を3月1日に公開
−生研機構・新農機実用化促進−


 21世紀型農業機械等緊急開発・実用化促進事業を行っている生物系特定産業技術研究推進機構・新農業機械実用化促進(株)は3月1日、研究成果のうち果樹用局所施肥機、レタス収穫機など次の6機種を公開する。
 ▽日時−3月1日午後1時30分〜午後5時
 ▽場所−生物系特定産業技術研究推進機構研究交流センターほか(さいたま市日進町1−40−2、電話048−654−7000)
 ▽参加申込み−2月22日までに生研機構企画第2課あてに申し込む(FAX048−654−7130)

 公開機種の概要は次のとおり。
 ▽農用車両用自律直進装置――田植機など圃場で使う農用車に装備し、田植え作業などで直進して作業する場合、自律直進走行して運転操作を補助・支援する装置。直進作業中にボタン一つで自律直進走行でき、その間、苗マットの補給や作業状況の確認などを行うことができるので能率の高い高精度な田植えが可能。
 ▽果樹用局所施肥機――果樹園の土壌を局所的に掘削しながら土壌中に肥料を施用できる施肥作業機。石れきが多く硬い土壌でもコイル刃で掘削し、土壌中に肥料を施用できるので、肥料の流亡が少なく肥料を有効利用でき、また、細根の発生が促進できる。
 ▽傾斜地果樹用管理ビークル――階段畑カンキツ園で各種作業機を装着することで防除、運搬などの作業を行うことができる汎用性のある自走式作業車。1台で防除と運搬に使え、作業機の載せ換えも1人で簡単に行える。リモコン操作で農薬を被らないで作業でき、きめ細かな散布が可能。
 ▽傾斜地果樹用多目的モノレール・回行式――斜面上下方向に架設したこれまでのモノレールに加え、いろは坂のように園内にレールをくまなく設置し、防除、運搬等の作業ができる多目的モノレール。園内にくまなくレールを配置することで無人での薬液散布が可能で、収穫コンテナなどの園内運搬も楽に能率的に行える。
 ▽レタス収穫機――レタスを地際から傷めず切り取り、ソフトに搬送・収納が可能な自走式収穫機。レタスの収穫・収容作業が楽な姿勢で能率的に行える。
 ▽越冬はくさい頭部結束機――越冬はくさいの外葉を持ち上げ、その状態で頭部にひもを巻き付けて結束処理を行うことができる作業機。立った姿勢で作業できるので、腰が痛くならず楽に結束作業が行える。


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