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アグリビジネス業界ニュース

売上高は18億4000万ドル ヨーロッパで農薬が好調
−シンジェンタ−


 世界のアグリビジネスをリードするシンジェンタ(スイス・バーゼル市)はこのほど、2002年第1四半期の売上高が18億4000万ドル(約2453億円)(前年同期は19億1000万ドル、前年同期比96.3%)となったと発表した。恒常為替レートでは、売上高に変化はないが、為替レートの変動、主にユーロとアジアの通貨下落により売り上げが約3%減少した。
 ヨーロッパにおける農薬の売り上げは、ドイツでの新製品上市に続く好成績と、イギリスにおいて穀物用殺菌剤の売り上げ回復があり、好調裡に推移した。これにより、フランスにおけるスタート時の遅れを埋め合わせている。

農薬製品の群別のウエート 農薬地域別のウエート

 NAFTA(北大西洋自由貿易地域)では、カナダとメキシコが順調なスタートを切ったが、米国の卸店で特にトウモロコシ用の選択性除草剤の在庫放出の影響を受け、トータル的には前年と同レベルに留まった。非選択性の除草剤「タッチダウン」の売り上げは引き続き顕著な動きを示した。
 アジア太平洋地域では、日本の売り上げが受注パターンの変更により伸び悩んだ。この中で、新製品「アカント」、「カリスト」は順調に推移している。また、プロフェッシュナルプロダクツの種子処理剤「クルーザー」(有効成分:チアメトキサム)もパワーある成長を遂げた。製品ポートフォリオの合理化が進展しており、通年では新製品の売り上げを相殺すると予測されるが、長期的には利益率の改善につながると見ている。
 一方、畑作物種子の売り上げは、米国のトウモロコシ市場の激しい競争と、大豆の作付け面積の減少の影響を受けて減少した。野菜と花卉の種子の売り上げは、ヨーロッパで堅調に推移した。
 市場は、年初の状態とほぼ変わらず、農作物価格は低迷を続けている。しかし、シンジェンタでは第1四半期の業績は、さらに悪条件が進む通貨の影響を回避できれば、相乗効果による経費削減により、2002年の利益は向上するとしている。
種子製品群別のウエート
種子地域別のウエート


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