JACOM ---農業協同組合新聞/トップページへジャンプします

アグリビジネス業界ニュース

世界最大規模のBG無洗米製造拠点
トーヨーライスセンター関東工場竣工
― 東洋精米機製作所 ―


トーヨーライスセンター関東工場全景
トーヨーライスセンター関東工場全景

 (株)東洋精米機製作所では、かねてより埼玉県坂戸市に建設を進めていた、トーヨーライスセンター関東工場がこの程竣工、9月10に新設なった同工場において、竣工披露式が挙行された。
 この工場は、総工費25億円余をかけて建設されたもので、同社の最新技術を駆使したシステムと最新機器を導入し、高度の衛生管理と環境対応、高い安全性と合理性を兼ね備えた全く新しいスタイルの工場だ。
 現在の製造ラインは3ラインだが、近々6ラインに増設する予定であり、年間十万トンのBG無洗米を製造する、世界最大規模の無洗米工場の誕生となった。
挨拶する雑賀社長
挨拶する雑賀社長
 今日、食の安全性に対する消費者の要求は、益々高いものになってきている。米穀業界においても例外ではなく、表示問題にしても一粒でも他の米が混じることは許されない状況にある。
 また、消費者に急速に浸透している「とがずに炊ける無洗米」においては、精米とご飯の中間に位置する食品として、衛生面をはじめ、従来の精白米を遥かに超えるレベルの安全性が求められている。さらに商品アイテム数の増加と低価格化が進む中、生産現場では低コストの多品種小ロット生産が求められている。
 「トーヨーライスセンター関東工場」は、こうした時代のニーズを満たした全く新しいスタイルの精米工場として誕生した。
 同工場は、トーヨーの最新技術を駆使したシステムと最新機器の開発により、 1.全工程で残留米ゼロ、2.数十秒でロット切り替え可能、3.徹底した衛生管理、4.大規模工場なのに小ロット生産が可能、という特長が有り、高い経済性と品質性を兼ね備えた「夢の精米工場」だ。
◎全行程で残留米ゼロ
 従来の精米工場では、精米機、石抜機、搬送機等にどうしても米が残留し、前ロットの米が混ざるのが常識だった。一粒も混ざらないようにするには、全ラインを清掃する以外になく、大変な労力が必要だった。同工場では各機器に全く残留米が無く、ロット切り替えの際に混米が発生しない。
◎数十秒でロット切り替え可能
 量販店の要求や精米日付等の問題で、精米工場では、多品種少量生産、短時間生産への対応を余儀なくされており、交代制を導入する等で対応してきた。その為大幅なコストアップとなり、企業利益に大きな悪影響を与えてきた。
 同工場では、これまで数十分もかかっていたロット切り替えを僅か数十秒に短縮。これにより時間ロスが大幅に減少し、莫大なコストダウンを実現(同社の試算では、この工場と同規模の精米工場を比較した場合、年間約1億3400万円もの経費削減となる)した。
◎徹底した衛生管理
 同工場では、HACCPに完全対応した5段階のゾーニング方式を採用。しかも工場内に送り込まれる前に、原料米の粉塵を完全に除去しており、工場内は各衛生レベル毎に完全に仕切られ、工程間は搬送機だけでライン結合されている。また各機器は自動清掃機能を搭載。これにより人手による清掃作業が不要で、高レベルな衛生状態が保たれる。
◎大規模工場で小ロット生産が可能
最新鋭工場内設備を視察
最新鋭工場内設備を視察
 従来の精米工場では、ロットの最初と最後にロス米が生じ、大規模工場ほどその損害は膨大なものになった。同工場では、大規模工場でありながら、わずか100kgからの小ロット生産が可能であり、ロットの最初と最後のロス米が全く生じない。
 米穀小売店でも無洗米の需要は高まっているが、旧来の大型精米工場では少量の無洗米委託加工は不可能だった。また無洗米は通常の精白米より数段上の衛生管理システムが必要であり、経済的負担が大きすぎる問題等から、無洗米装置の導入は難しいという状況があったが、このシステムにより米穀小売店向けの小ロット無洗米委託加工も可能となった。
 これまでの精米工場の常識を打ち破った「トーヨーライスセンター関東工場」は、特筆すべき画期的特長を有する世界最大規模の無洗米工場であり、米穀業界の歴史に、新たなページが開かれたものであり、関係各方面から注目されている。

「トーヨーライスセンター関東工場」概要
所在地 埼玉県坂戸市にっさい花みず木7ー5
TEL 049ー288ー4700
BG無洗米製造ライン 3ライン(6ラインまで増設予定)
・BG無洗米生産能力 年間約5万トン(近々年間10万トン)
・敷地面積 9,952,21平方メートル(3,020坪) ・建築面積 4,959,82平方メートル(1,503坪) ・延べ床面積 7,678,08平方メートル(2,327坪)


農業協同組合新聞(社団法人農協協会)
webmaster@jacom.or.jp