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日重化の肥料事業を買収 売上高は約100億円規模に ― 電気化学 ―

電気化学工業（株）（以下、電化）と会社更生法により経営再建中の日本重化学工業（株）（以下、日重化）は10月16日、2003年７月を目途に電化が日重化の肥料事業を買収することで基本合意したと発表した。肥料事業基盤の拡充をはかりたい電化と、雇用を確保しながら経営再建を進める日重化の思惑が一致した。 　電化が買収するのは、日重化が花巻工場（岩手県花巻市）で生産している腐植酸苦土肥料の「アヅミン」と、それに関連する肥料の製造・販売事業。対象事業の売上高は約30億円（2001年）となっており、買収後、電化の肥料事業の年間売上高は約100億円規模に達する模様。 　電化と日重化の両社は今後、電化が花巻工場における生産を引き継ぎ、対象事業に関わる取引先の継続を基本として具体的な交渉に入っていくが、日重化はあくまでも従業員の雇用確保を前提としている。電化が花巻工場での生産継続を表明したことで、日重化は事業売却を決定した。