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アグリビジネス業界ニュース

多様化する消費者ニーズに対応し
フランチャイズ加盟店を拡大

―アイアグリ―


部門別売上比率
 ホームセンター機能を多角的に活用し、消費者に密着した積極果敢な事業展開をはかっている”農家の店しんしん”が、フランチャイズ加盟店の拡大などでいっそうの攻勢にでている。農業スーパーとして、業界屈指の”しんしん”の動きをアイアグリ(株)に取材した。
 アイアグリ(株)(玉造和男社長、本社:茨城県土浦市)は本年7月、新進(株)、(株)アグリテック茨城、およびファーテック(株)の3社が合併して設立された。資本金9700万円。主要株主は伊藤忠商事(株)、玉造和男、住友化学工業(株)の構成で、従業員数120名、年商84億円(合併会社2001年度実績合計)の規模となっている。
 同社の事業内容を見ると、全国規模でフランチャイズ展開している「農家の店しんしん」は、”必要な農業資材を、必要なときに、必要なだけ”購入できる農業資材販売の新業態店に位置付けられる。また、トラクター販売事業では、韓国N0.1メーカー大同工業のランドパワーを中心に大型農機の販売を手掛けている。さらに、専業農家向け販売システムで取り組む「らびっとクラブ」は徹底した個別対応、売掛回収システム、情報配信力を駆使した運営を行い親しまれている。
 最近のホームセンターの動向を見ると、ジョイフル本田、カインズなどの大型化、コメリ、ホーマックなどに見られる子会社化・買収による多店舗化の現象が見られるが、一方ではカイト、ベターライフ、グリーンキーパーなど中小ホームセンターの倒産もあった。現在の姿は、総じて企業数の減少の中で店舗数は拡大傾向にあり、市場規模は約3兆8000億円(本紙推定)と見られる。
 このうち、農業スーパーは全国に150店舗以上あるが、「しんしん」はフランチャイズ18店舗、直営11店舗の29店舗(2002年11月現在)を出店。農薬、肥料、農業資材、農業機械、包装資材、種苗、エクステリアなどで約1万2000アイテムを取り揃え、年商約80億円(2000年度)の規模に成長している。
 「しんしん」は、顧客とのコミュニケーションを大切にし、キメ細かなサービスを提供する「顧客第一主義」をモットーとしているが、より多様化する消費者ニーズに対応していくためにフランチャイズ加盟店の拡大をはかっている。ここ数年で50店舗、将来的には300店舗までの拡大を目指すもので、先に行ったさいたま市での開催を皮切りに、足下を固めながら年明けより全国規模での説明会に入っていく。
 〈問い合わせ先〉
 アイアグリ(株) 店舗開発部 担当:鈴木 電話(03)3279ー0930


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