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アグリビジネス業界ニュース

「第8回ちいき経済賞」表彰式を開催
―地域経済総合研究所―


 (社)地域経済総合研究所では、3月10日千代田区平河町の「ホテルルポール麹町」で、「第8回(平成14年度)ちいき経済賞」表彰式を開催した。この賞は、独創的なアイデアや新しいソフト等により、地域振興・地域経済の発展に大きく寄与した中堅・中小企業、団体等を対象に表彰するもので、平成7年度に創設された。
 今回は次の各企業が受賞した。
<総務大臣賞>
 株式会社太陽グループ(北海道札幌市)
<ふるさとスピリット賞>
 株式会社明宝レディース(岐阜県郡上郡)
<エコロジー賞>
 株式会社東洋精米機製作所(和歌山県和歌山市)
<チャレンジ経営賞>
 株式会社自然堂(東京都千代田区)
<フロンティアテクノロジー賞>
 アサカ理研工業株式会社(福島県郡山市)
<ヒューマニティー賞>
 株式会社やさしい手(東京都目黒区)

挨拶する雑賀社長
挨拶する雑賀社長

 環境に優しい地域社会の構築に貢献した業績を評価され、「ちいき経済賞・エコロジー賞」を受賞した東洋精米機製作所の雑賀慶二社長は、受賞の挨拶で「土の用水路をコンクリートに造り替えた為、自然の浄化機能が失われ、米のとぎ汁が海や湖沼に直接流れてしまう」と語り、とぎ汁に含まれるリンやチッソが水質汚濁の原因だと自説を展開した。
 また、都は水環境を守るコストとして年980億円を拠出しているが、無洗米はとぎ汁(糠成分)を出さない為、水質保全に大きく貢献していると述べた。
 さらに、無洗米化の過程で産出される肌糠を製品化した「米の精」は、有機肥料を有効に働かせる起爆剤であり、無洗米は増産されているが、「米の精」の需要も増え、対応しきれない状況にあると、無洗米と副産物の「米の精」の現状を説明した。 (2003.3.20)


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