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アグリビジネス業界ニュース

BG無洗米機を新設 月間200トンのBG米生産量に
―庄内パールライス―


庄内パールライス(株)の外観
庄内パールライス(株)の外観

 全農系の米穀卸、庄内パールライス(株)(杉山健二社長、山形県飽海郡)では、このほどBG無洗米機(1トン/時間×1基・玄米トン)を導入、3月末より本格稼働を開始した。
 庄内パールライス(株)は、JA全農庄内の米穀販売・精米工場部門が独立し、平成10年に設立された。精米設備はオールトーヨーラインになっており、一般精米の搗精量は月間900トン。
 BG無洗米機は既設の精米工場内に設置され、新たにタンク設備、精選設備、包装設備などを新設。24時間稼働にも対応しており、生産能力は300トン/月を超える設備になっている。
 同社では、平成9年にBG米の取り扱いを開始し、主に量販店や業務用向けとして委託加工による供給を行ってきたが、ここ数年で需要が急増した。
BG無洗米施設
BG無洗米施設
 これに対応するため、このたびのBG無洗米機導入となったもので、稼働開始より既存ルートだけで、ほぼフル稼働状態の月間200トンのBG米生産量になる予定だ。
 庄内平野は、肥沃な土壌と豊富な水に恵まれた全国有数の良質米生産地帯で、そこで生産される「はえぬき」は、全国的に知られた銘柄米であり、食味の良さは高く評価されている。現在「はえぬき」は、庄内平野における作付面積の7割を占めている。
 同社では、この「はえぬき」をBG無洗米加工し、産白として関東、関西方面の量販店などにも供給する予定で、さらには地元JAからの委託加工にも対応して行く考えだ。
 食品のトレーサビリティが叫ばれる中で、素性の分かる優良銘柄米とBG無洗米との組み合わせは、消費者の信頼を得てますます需要が増えるものと期待されている。
 このたびの工場稼働により、全国のBG無洗米工場は50カ所になった。(2003.4.3)


農業協同組合新聞(社団法人農協協会)
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