JACOM ---農業協同組合新聞/トップページへジャンプします

アグリビジネス業界ニュース

大阪第一食糧がBG無洗米機を設置
―東洋精米機製作所―


大阪第一食糧工場外観
大阪第一食糧工場外観
 大阪の大手米卸、(株)大阪第一食糧(道家一義社長・本店=大阪市浪速区)では、このたびBG無洗米機(3トン/時間×1基・玄米トン)を導入し、4月1日より本格稼働を開始した。 
 BG無洗米は、生協や一般消費者に向けて供給される予定で、すでに月産200トンペースの生産が始まっており、5月上旬には月産400〜500トンのフル稼働になる予定だ。 
 BG無洗米機が設置されたのは、主力工場である泉佐野精米工場で、BG無洗米機をはじめ、無洗米専用の精選設備、タンク設備、包装設備などのBG無洗米設備を既設の精米工場と隣接する別棟に設置。
 高い安全・衛生レベルを確保することで、従来の精米とは完全に一線を画した無洗米としての位置づけを明確にするとともに、食品の安全性に対する同社の姿勢を示した設備内容となっている。
大阪第一食糧工場内部
大阪第一食糧工場内部
 同社は、これまでに大阪いずみ生協や大阪北生協向けに委託加工によるBG無洗米の供給を行ってきたが、組合員の評価も高く、当初より順調に供給量を伸ばしてきた。 
 そのため生協側より同社に対し、BG無洗米機設置を求める声が高まったことと、同社としても最近の供給量が月産約200トンに達し、委託加工による供給も限界に達していること、一般消費者向けを中心に今後も一層の需要が見込まれることなどを勘案し、BG無洗米機の設置を決めたものだ。
 同社の山田博文執行役員は「本格的な無洗米の時代を迎え、無洗米を選ぶ消費者の目も確実に上がってきている。BG無洗米は品質も安定しているし、消費者の評価も高い。今後はBG無洗米を中心にしてきめ細かく消費者ニーズに対応していくことで、競争力をさらに強化出来るものと確信している」と語った。 
 これで全国のBG無洗米工場は51ヵ所となり、今年になってからも、新たなBG無洗米工場の稼働は4ヵ所となった。 (2003.4.11)


農業協同組合新聞(社団法人農協協会)
webmaster@jacom.or.jp