アグリビジネス業界ニュース／ＪＡＣＯＭ

アグリビジネス業界ニュース

品質管理のＩＳＯ９００１を取得　エーコープライン名古屋支店加工米工場
―エーコープライン―

　ＪＡ全農の物流事業を担当する(株)エーコープラインの名古屋支店に併設した加工米工場が、品質管理の国際規格であるＩＳＯ９００１の認証を取得。山下祥司社長は７月18日に開いた披露の集まりで「これを第１号として今後も各職場で認証取得を目指す」と決意を述べ、また同工場の「品質管理システムの継続・維持が得意先のニーズに応えることになる」などとあいさつした。
　全農は平成17年度までに食品を取り扱う全部署（子会社を含め約２５０ヵ所）でのＩＳＯ９００１取得を目指し、昨年末までに11ヵ所が取得。今年はさらに増えているもよう。
　エーコープラインは全国の支店・営業所で取得にどう取り組むかを昨年から検討。その中で名古屋支店がいち早く手を挙げ、８月からプロジェクトを組んで準備を進めた。
　同支店の加工米工場は、みそ、しょうゆ、菓子などの原料となる変形加工米を製造。また主食用精米もしており、加工量は１日約５０トン。要員５人。
　準備では、国際規格が求める要求事項に沿って同工場に合わせた品質マニュアルを作るのに苦労したという。支店にはすでに内部監査員９人がいるが、山下社長は「さらに要員を育成して、今後の展開に備える」と語っている。
　支店では、取得してよかった点として▽常に法令順守を念頭に置いて業務に当たるようになった▽業務内容のあいまいな点が品質マニュアルで明確化された▽責任と権限が明確になったことなどを挙げている。　（２００３．７．２８）