農業協同組合新聞 JACOM
   
アグリビジネス業界ニュース

新会長に多田氏(住友)を選出創立50周年記念パーティーも
−農薬工業会−


 農薬工業会は5月15日、経団連会館において『第72回通常総会』および『創立50周年記念パーティー』を開催した。総会では、平成14年度活動報告および平成15年度事業計画、役員改選など全ての議案を承認。記念パーティーは業界関係者ら約150名が参集し、50周年を祝うとともに親交を深めた。
来賓として挨拶する管原 日植防理事長
来賓として挨拶する管原 日植防理事長

 平成15年度事業計画では、運営委員会、無登録農薬対応部会、農薬空容器適正処理部会、内分泌攪乱物質問題特別委員会、農薬登録保留基準対応特別委員会などの各関連業務に積極的に対応していくことにしている。

多田新会長

多田新会長
 この中で、特に農薬登録保留基準対応特別委員会関連業務では、環境省が平成17年4月1日より新登録保留基準の施行を予定していることから、平成16年3月末を目途にPEC(環境濃度)、毒性の2つの委員会を設置し、試験ガイドラインを作成することにしている。  
役員改選では、新会長に多田正世住友化学工業(株)常務(58歳)、副会長に大内脩吉日本農薬(株)社長(62歳)、山口利隆デュポン(株)常務(55歳)を選出した。また、玉川寛治常務は専務に昇格し、6月1日付けで新事務局長に里見健男氏(現・西部化成(株)社長)が就任する。
記者会見より
記者会見より
 記者会見席上、多田新会長は50年の変遷のキーワードは”安全性”にあるとし、「農業生産の安定向上、国民の健康保護増進、環境保全の3つを社会的使命に位置付け、行政機関などと連携を密にした当会の意見の反映、食品・流通業界、消費者、フードチェーンなどとの対話・情報提供を拡大し、農薬に対する正しい理解を広めていきたい」との基本方針を明らかにした。
 日本橋の繁栄を詠んだ江戸時代の川柳に、「朝昼晩 三千両の 落ちどころ」がある。農薬産業は、日本橋界隈を中心に発展を遂げ、同時に農業生産に大きく貢献してきた。いま業界は多くの問題を抱えているが、会員総和による問題打破によって新たな時代を拓くことがのぞまれている。新年賀詞交換会復活の可能性がでてきた。 (2003.5.23)

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