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アグリビジネス業界ニュース

5%増の農業関連製品 フィプロニル事業買収も貢献
―BASF―


 BASF(ユルゲン・ハンブレヒト取締役会会長、本社:ドイツ・ルートヴィッヒスハーフェン)はこのほど、『2003年上半期業績』を発表した。それによると、適時に実施したコスト削減効果が奏功し、第2四半期のEBIT(特別項目控除前営業利益)は前年同期比1.2%増となる8億3200万ユーロ(約1123億円)(1ユーロ:135円換算)を確保した。
 売上は1.6%減少し82億ユーロ(約1兆1070億円)となったが、これは米ドルがユーロに対して前年比20%以上下落したことが主な要因となっている。販売量は3.2%、価格は3.0%それぞれ増加し、ドル安による為替換算の影響を除いた売上は前年同期比4.4%増の88億ユーロ(約1兆1880億円)となる。
 また、特別項目控除後営業利益は前年同期から5.3%減少して7億7400万ユーロ(約1045億円)となった。第2四半期における特別費用は、北米(NAFTA)地域における事業再構築計画と、同社がこのほど買収した農業製品事業本部の統合に関連するもの。
 さらに、純利益は所得税の増により61%減少し、1億9500万ユーロ(約263億円)となったが、これは法人所得税に関連した1億2400万ユーロ(約167億円)の影響が主な要因。2003年上半期の累積売上は前年同期比2.8%増の170億ユーロ(約2兆2950億円)強となり、為替換算を調整した売上は前年同期比8.3%増の180億ユーロ(約2兆4300億円)となった。
 特に、部門別には農業・栄養関連製品部門は大きな成長を見せている。第2四半期の売上高は15億ユーロ(約2025億円)だったが、事業の約60%がドル建てで行われるため、大幅な売上増はユーロの高騰によって一部影を潜めている。特別項目控除前営業利益は8000万ユーロ(約108億円)増の2億900万ユーロ(約282億円)に達している。
 また、農薬市場はヨーロッパと北米で縮小しているが、全農業関連製品事業部門は約5%(ドル換算で約30%)の売上増を達成している。この背景には、新製品の市場投入、フィプロニル事業の買収などがある。特別項目控除前利益は、約60%増の1億1700万ユーロ(約158億円)と同社の予測を上回った。 (2003.9.9)

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