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米専用の空気輸送システム「トーヨーソフトニューマ」を公開
《東洋精米機製作所》


 BG無洗米製造装置やコンタミ対応機器の開発で知られる(株)東洋精米機製作所(本社:和歌山市、雑賀慶二社長)では、2月20日、埼玉県坂戸市のトーヨーライスセンター関東工場において、これまでの空気輸送の常識を打ち破った最新の空気輸送装置「トーヨーソフトニューマ」の発表見学会を開催した。
 これまでの精米工場では、タンクから選別機や精米機に米を輸送・搬送するのに、エレコンで搬送していたが、新空気輸送システム「トーヨーソフトニューマ」は、低コスト省エネルギーで迅速な作業ができ、米粒を全く傷めない。また糠の付着がなく清潔であり、清掃の手間が少なくて済む。構造がシンプルであり、外観もすっきりしているなど、多くの優れた特長がある。
 記者見学会の冒頭、雑賀社長は「この新空気輸送システムは、これからの精米工場の常識になってくると思う」と語り、新製品「トーヨーソフトニューマ」の数多くの特長を説明した。
「トーヨーソフトニューマ」を視察するマスコミ関係者
「トーヨーソフトニューマ」を視察するマスコミ関係者
 米の空気輸送における従来方式と「トーヨーソフトニューマ」の比較は次の通り。
 ◎米のダメージ値=新方式:ダメージ値は0.3以下でエレコンとほぼ同様。従来方式:ダメージ値3〜0.5で米に悪影響を及ぼすレベル。
 ◎ダメージ防止装置の有無=新方式:有る。これによりダメージ値を低く抑える。従来方式:ない。単に風速を落としているだけで、むしろ終末の風速が上がり、風速を落としたプラス効果と相殺されてしまう。
 ・最終粒速=新方式:3.5m/s。従来方式:14.6m/s。
 ・精白米及び無洗米の搬送の可否=新方式:問題なし。従来方式:糠着きや食味が落ちるため、利用するのは良くない。
 ・糠付着の有無=新方式:糠が着かない。またサイクロンがないので、そこに糠が着くことはない。従来方式:ロータリーバルブやサイクロン等に付着する。
 ・ブロアーの配管=新方式:ブロアーより直列配管で無駄がない。従来方式:各搬送ごとにブロアーをつけるか、並列配管にしなければならない。
 ・装置の複雑度=新方式:従来不可欠だった付随品もなく極めてシンプルである。従来方式:従来通り複雑である。
 ・消費電力=新方式:従来の約65%。従来方式:従来同様で、電気代が高くつく。
 ・空気冷却機の有無=新方式:ない。空気が高温にならない。従来方式:ある。空気を圧縮しているので高温になり、冷却の必要が生じるなど。
 「トーヨーソフトニューマ」の名称は、ソフトなニューマティク(Pneumatic=空気の、空気の作用による、などの意味)コンベアの略称から名付けられた。
 この件に関する問い合わせは、(株)東洋精米機製作所 企画部 TEL(073)471−3011まで。 (2004.2.24)


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