農業協同組合新聞 JACOM
   
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特別講演など盛り上がる 2005年は東京・明治大で
《日本農薬学会》


 日本農薬学会(安部浩会長・東京農工大教授)は3月24日〜26日の3日間、神戸国際会議場をメイン会場に『日本農薬学会第29回大会』を開催した。席上、安部会長は「農薬問題には迅速な対応が必要であり、食の安全・安心についても学会として積極的に取り組みたい」と語っている。
 学会賞は▽奨励賞:石原亨(京大)、葛西真治(国立感染症研究所)、西脇寿(近畿大)▽業績賞(研究):尾添嘉久(島根大)、▽同(技術):池田修、直原哲夫、宗像成郎、佐藤実(日本農薬)、大島武、光明寺輝正、三谷滋、松尾憲総、中島俊雄(石原産業)の各氏が受賞し、それぞれ講演を行った。
 特別講演は、ジョン・E・カシダ カリフォルニア大・バークレー校教授と大内脩吉日本農薬社長の2氏が行った。カシダ教授は人類と昆虫の相違点に着目し、殺虫剤は昆虫に対しては毒性が高いものの、人類に対しては安全であることを分かりやすく説明。大内社長は農薬産業の変遷と実態を語るなか、「農薬企業群の再編成を促進して、世界の農薬マーケットで戦える産業を目指すことに尽きる」、と農薬産業のあり方の一端を披露した。
 今回の大会では、特別講演に加えシンポジウム、ワークショップ、ランチョンセミナーが目を引いた。2005年大会は、第30回記念大会となり3月18日〜21日の4日間、東京・明治大駿河台キャンパスで行われる。また、2006年8月には日本で2回目の開催となるIUPAC(国際農薬化学会議)が予定されており、その準備が進められている。
ジョン・E・カシダ氏 大内脩吉氏 大島武氏
ジョン・E・カシダ
カリフォルニア大学
バークレー校教授
大内脩吉
日本農薬(株)社長
大島武 
石原産業(株)中央研究所
農薬研究所プロセスグループ
研修主管
(2004.3.26)


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