農業協同組合新聞 JACOM
   
アグリビジネス業界ニュース

九州の農薬卸3社が業務提携 「しんようフォレスト九州」を設立
《アグリサポート・安達博・宮崎温仙堂》


 (株)アグリサポート(寺脇重幸社長、本社:熊本県下益城郡松橋町)、(株)安達博商店(安達勝社長、本社:大分県大分市)、(株)宮崎温仙堂商店(宮崎到社長、本社:長崎県諫早市)の3社はこのほど、農薬および農業資材卸会社の協業体『しんようフォレスト九州』を設立するとともに、業務提携した。
 現在、農薬および農業資材市場は未曾有の転換期を迎えている。農薬市場の引き続く縮小に加え、農業政策の転換、改正農薬取締法の施行、食の安全に端を発したトレーサビリティの要請、系統組織の再編、農薬メーカーの合併統合など、農薬および農業資材卸会社を取り巻く環境は急激に、かつ広範囲で変化し、これらの変化に対する適時適切な対応が求められている。
 このような環境変化の中、3社は地域密着型の顧客重視の農薬卸会社を目指し、協業体「しんようフォレスト九州」を設立した。事務局は、(株)宮崎温仙堂商店内におかれ、「営業・普及活動」、「物流・仕入」、「経営」、「情報機能」の4検討会を設けた。(株)アグリサポートと(株)宮崎温仙堂商店は、資本提携に向けて協議している。
 九州管内における農薬卸の再編は、時の流れを的確に捉え機敏だった。その結実として、グリーンテック九薬(株)および(株)ベルデ九州などが紆余曲折の中で誕生した。農薬卸の再編は、医薬卸の再編が根底にある。
 昨年末には、(株)白井(栃木県黒磯市)と第一アグリ(栃木県栃木市)が統合、本年10月には中澤氏家薬業(株)(高知県高知市)と(株)よんやく(愛媛県伊予郡砥部町)が統合し「四国薬業(株)」が発足する予定だ。農薬卸の再編が、加速を付けていよいよ本格化する。
農薬卸上位10社の売上高
 

(2004.3.29)


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