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全体の売上は前年比2.6%増 430億円と好調な農薬関連事業
《日本のバイエル》


ミヒャエル・ポートル 日本・韓国バイエル代表のプレゼンテーション(平成16年3月31日)
ミヒャエル・ポートフ 日本・韓国バイエル代表のプレゼンテーション(平成16年3月31日)
 バイエル(株)(ミヒャエル・ポートフ社長、本社:東京都港区)はこのほど、『2003年度(1月〜12月)の日本のバイエルの業績』を発表した。全体の売上は、前年比2.6%増の2170億円(2002年は2110億円)と顕著な動きを示している(グラフ1)。
 事業グループ別では、ヘルスケア事業が厳しい経営環境の中で前年並の950億円の売上を確保した。また、農薬関連事業はアベンティス クロップサイエンス シオノギ(株)との合併後の営業組織の合理化と農薬事業の好調により売上は430億円を計上した。
 さらに、高分子材料事業の売上は、前年比8%増の450億円を記録した。ただし、化学品事業は前年比6%減の340億円にとどまっている(グラフ2)。
グラフ1 日本のバイエル売上高の推移(単位:億円) グラフ2 日本のバイエル 

「日本のバイエル」記者会見
「日本のバイエル」記者会見
(平成16年3月31日)
 農薬関連事業の詳細を見ると、農薬事業は市場全体で3.5%の縮小を余儀なくされたが、「バスタ」、「フェンメディファム」、「フェントラザミド」、「クロメプロップ」などの除草剤、「シルバキュワ」、「フリント」などの殺菌剤、「バリアード」などの殺虫剤が売上増となっている。
 家庭園芸、生活環境、緑化の3分野からなるエンバイロサイエンス事業は、景気低迷の影響から芝生用薬剤、シロアリ防除剤、家庭園芸用農薬関連市場での価格低迷が続くなか流通経路の再編に取り組み、業務の効率化と市場シェア確保に成果を上げた。
 同社では、「農薬関連事業は今後も、省力化製品および安全性が高く環境に優しい製品への需要が見込まれことから順調な成長が期待できる」としている。2003年10月から防府工場(山口県)で開始した除草剤「バスタ」の生産は、生産効率の拡大とコスト削減に大きく貢献していく見通しだ。 (2004.4.13)


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