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三和化学と資本提携 モゲトンの安定供給へ
《アグロ カネショウ》


 アグロ カネショウ(株)(櫛引博敬社長、本社:東京都港区、以下「カネショウ」)は5月10日、民事再生手続中の三和化学工業(株)(栗原猛社長、本社:福島県原町市、以下「三和化学」)と資本提携すると発表した。
 三和化学は、1942(昭和17)年設立の老舗。染料、顔料、医薬、農薬、その他化成品などの各種中間体の製造および販売を手がけていた。特に、廃水処理設備には定評がある。しかし、染料、顔料を中心に中国などからの輸入品に押され経営内容が悪化していた。
 資本提携は、三和化学からの要請にカネショウが応えたもの。カネショウは三和化学から除草剤「モゲトン」の原体であるACNの供給を受けている。農家ニーズに対応していくためにも、カネショウは「モゲトン」の長期安定供給をはかれることになる。また、カネショウも福島に工場をもち、立地の面でも相乗効果が生まれるものと見られる。
 資本提携は、再生計画案認可確定後、資本提携の前提条件などが充足され次第、三和化学は100%減資を行い、カネショウは三和化学に対して7000万円を出資し発行済株式の100%を取得する(早くても8月頃になる模様)。併行して、カネショウは三和化学に対して設備投資資金などとして約4億円の貸付を行う。
 カネショウでは、「三和化学のもつ特長を限りなく生かし、当社グループとの相乗効果を発揮することにより業容拡大を目指していく」としている。 (2004.5.11)



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