農薬工業会（多田正世会長）は７月14日、『平成16年５月度農薬出荷概況』を公表した。５月度累計では、出荷数量18万2000トン（前年比1000トン減、99.5％）、出荷金額2584億円（同86億円増、103.4％）と数量ではわずかに減少し、金額ではやや増加した。
平成12年度を基準（100％）とした年次推移を見ると、数量、金額とも減少傾向にあるが、16年度の金額は94％と前年（91％）を上回った。しかし、平成14年度の数量（91％）、金額（95％）までは回復していない（表１）。
使用分野別での前年比増減を見ると、水稲は数量（99.3％）で減少し、金額（104.0％）では増加した。果樹、野菜では、数量（果樹101.7％、野菜102.6％）、金額（果樹104.1％、野菜105.0％）ともに増加し、その他、分類ナシでは、数量、金額ともに減少した（表２）。
種別での前年比増減は、殺虫剤、除草剤はいずれも数量（殺虫剤99.0％、除草剤99.6％）で減少し、金額（殺虫剤102.0％、除草剤103.0％）では増加した。殺菌剤、混合剤は、数量、金額ともに増加し、植調他は、数量、金額ともに減少した（表３）。
（２００４．７．１５）
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