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「フェニックス」を登録申請 ポートフォリオの一層の充実へ
《日本農薬》

 日本農薬(株)(大内脩吉社長、本社:東京都中央区)は13日、開発を進めていた自社開発の新規殺虫剤『フェニックス顆粒水和剤』(開発番号:NNI−0001)について、このほど農薬登録申請を完了したと発表した。2006年の上市を目指す。
 本剤は、野菜・果樹・茶などの農産物生産において甚大な被害をおよぼす鱗翅目害虫に対して、速やかに食害を抑制するとともに、長期間被害を防止する特長をもっている。
 従来から薬剤抵抗性が発達し難防除害虫となっているコナガやハマキムシなどに卓効を示すだけでなく、最近問題となっているハスモンヨトウ、オオタバコガ、ハイマダラノメイガなどの大型鱗翅目害虫に対しても既存剤に比べ優れた防除効果が期待されている。
 また、本剤は高度な選択性をもっており、人畜毒性が低く、ミツバチ・マメコバチ・マルハナバチなどの花粉媒介性昆虫、各種天敵、環境生物への影響も小さいことから、IPM(総合的病害虫管理)にも適合する新製品としても注目されている。
 同社では、今後適用作物の拡大、剤型の追加を予定しており、上市5年以内に30億円の売上を目標としている。また、欧州、米国、アジアなどの海外市場での評価、開発を順次進めており、、今後は海外市場を含めて100億円以上の販売を目指し、同社基幹品目の1つに成長させたい考えだ。なお、国内では日本曹達(株)を加えた2社で販売する予定。
 日本農薬(株)は、農業生産に貢献すべく新規剤創出に原資を集中投下しており、『フェニックス顆粒水和剤』につづく新規殺虫剤『アクセルフロアブル』(開発番号:NNI−0250)、『コルト顆粒水和剤』(同:NNI−0101)も開発中で、それぞれタイプの異なる新規剤の開発により園芸分野における製品ポートフォリオ(品揃え)のいっそうの充実をはかる計画だ。
(2004.9.14)


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