農業協同組合新聞 JACOM
   
アグリビジネス業界ニュース

クロチアニジンの独占販売権
アリスタが北米で取得
《アリスタ》

 アリスタライフサイエンスのNAFTA(北米自由貿易協定)地域子会社のアーベスタ社(イリン・ミラー社長兼最高経営責任者、本社:サンフランシスコ)はこのほど、住化武田農薬(株)(生津嘉朗社長、本社:東京都中央区)とライセンス契約を結び広範囲な害虫に卓効を示す殺虫剤「クロチアニジン」の土壌・茎葉処理について、米国とメキシコで独占販売する権利を取得したと発表した。
 「クロチアニジン」は、米国では本年11月に芝生と観葉植物に対し登録を取得し、『アレーナ』(芝生向け)と『セレーロ』(観葉植物向け)の商品名で販売され、りんご、なし、たばこに対する登録も申請されている。メキシコでは、本年10月に『クラッチ』の商品名でジャガイモ、たばこ、観葉植物に対し登録を取得している。
 今回の独占販売権の取得について、ミラー社長は「クロチアニジンは新世代の殺虫剤であり、多くの経済的に重要な市場で広範囲な害虫に卓効を示す。エレベート、キャプテベート、キャプタン(注)などわが社の既存の園芸作物用製品群にクロチアニジンを加えることにより、広く知られ、安定した効果を発揮する製品の品揃えをはかることができる」と語っている。
 このところ、アリスタの製品の品揃え拡大には顕著なものがある。デュポンから土壌くん蒸剤エンゾンの全世界での販売権を、モンサントのチリ子会社モビアグロの事業をそれぞれ買収している。アリスタのクリストファー・リチャーズ社長兼最高経営責任者は、「販売権取得は、長期的成長戦略において次の一歩を踏み出したものであり、(顧客にさらなる価値をもたらすことが出来るならば)世界中で製品ブランドと流通網の買収を継続する」と今後の方針を語っている。

(注)キャプタンは、米国ではマイクロフロを通じて販売されている。

(2004.12.17)


社団法人 農協協会
 
〒102-0071 東京都千代田区富士見1-7-5 共済ビル Tel. 03-3261-0051 Fax. 03-3261-9778 info@jacom.or.jp
Copyright ( C ) 2000-2004 Nokyokyokai All Rights Reserved. 当サイト上のすべてのコンテンツの無断転載を禁じます。