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リカがとどける「虹色スミレ」
《サカタのタネ》

 (株)サカタのタネ(高橋英夫社長、本社:横浜市都筑区)が友の会会員向けに発行している『園芸通信』11月号では、『リカがとどける、5つの虹色。虹色スミレ』を特集した。

リカちゃんをコラボレート
リカちゃんをコラボレート

 パンジー栽培の歴史は17世紀からといわれ、その改良は19世紀初頭、英国貴族の庭師によって始まっている。その後、特にフランスとドイツで飛躍的な改良が進む。人為的な種間交配を含む複雑な交配により、あらゆる花色に加え花型、花の大きさにも変化に富んだ品種が生まれた。
 種子繁殖を行う固定種から、サカタのタネが改良の主役となる、一代交配種に発展する。一方、本家英国では、挿し木繁殖によってさまざまな品種がひっそりと保たれてきた。
 「虹色スミレ」は、改良の歴史の中で複雑に混じり合い生じた貴重な遺伝子をもとに、サカタのタネが十数年の歳月を費やし改良した新シリーズ。これに、女の子に長年愛され親しまれている国民的キャラクターの「リカちゃん」をコラボレートして誕生したのが『虹色スミレwith Licca』だ。
 文は、『「虹色スミレ」育種開発物語』として、サカタのタネ 三郷試験場の森一俊さんが執筆した。「花の中心部分の色が薄く、周囲にだんだんと色が広がっていく、この独特かつ微妙な花色のパターンは見ていて飽きのこない大変かわいらしいものです。しかし、この花色を遺伝的に固定する作業は大変難しい作業でした」と森さんは振り返っている。
 パンジーは、わが国では「三色すみれ」の名で愛されている。花言葉は「もの想い」や「純粋な愛」だが、これほど花の容姿と花言葉がマッチした例は少ないのでは。「虹色スミレ」は、「やさしさと命の大切さ」を育んでいきたいというサカタのタネの結晶の一つだと思える。
 『園芸通信』についての問い合わせ・・・サカタのタネ 通信販売部 電話 045−945−8824
(2004.11.16)


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