天然のワサビに優れた抗菌・消臭効果のある事は、（財）日本食品分析センターの試験結果で確認されているが、 天然ワサビから抽出された溶液に水を加えると、超揮発性のワサビガスが発生する原理を応用した画期的な抗菌・消臭装置が開発された。

　製造元の株式会社ニッセンテクノ（大阪市中央区平野町1-3-9・社長＝浅成潔氏）では、ワサビの抗菌・消臭効果に注目し、 １０年程前から研究に着手、すでに積水樹脂株式会社と共同開発で、食品の鮮度劣化の主原因となる細菌・真菌繁殖防止システム（ＭＫワサール）を平成４年に発表し、食品業界を中心に注目された。

　ワサビ抽出溶液に含まれるイソチオシアン酸アリルには、 優れた抗菌・脱臭効果があり、ワサビ溶液に水を合わせると、瞬時にガス化して、驚異的な抗菌・脱臭効果を発揮する。
　短時間での消臭はもちろん、抗菌、防カビ、防虫効果にも優れている。天然の食品素材が原料なので、安全性も問題は無い。 また、東京大学医学部で病原性大腸菌Ｏ−１５７に対するワサビの抗菌効果試験を行ったところ、優れた効果が実証出来たこともあり、 加工・生鮮食品分野での商品化が先行した。

　この程発表された天然ワサビオイル応用抗菌消臭装置ＮＥＷシュウテック−Ｒ（改良型）」は、 自動車内の抗菌消臭を主として開発されたもので、軽量・小型・簡易操作・低価格をコンセプトとして実用化された。 全国のＳＳをはじめ、メンテ・中古車業界での普及も見込まれる。
　製造は（株）ニッセンテクノ、販売は（株）ケイエイプランニング（世田谷区南烏山25-8）が担当し、 国内で月産１００台の販売を予定、７月１日より全国一斉発売される。なお仕様は次の通り。

　 幅230mm×高さ330mm×奥行180mm で、重量は５kg。