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オンダイアエースなど 有力剤をラインアップ
−大塚化学−


 大塚化学(株)の主力製品となっている『オンコル粒剤5』(有効成分=ベンフラカルブ5%)は、一次農薬登録から数え本年で14年を経るが、広い殺虫スペクトラムを持ち、広範囲の害虫に対して卓越した効果を有することから根強い人気を誇っている。

 その「オンコル粒剤」が今年に入り、パワーアップ1製品、新規混合剤2製品、マイクロカプセル1製品、の計4製品を新たにラインアップさせ、よりワイドになった。大型殺虫剤の登場から、ややシェアを狭められている同剤だが、これら4製品を強くアピールし巻き返しをはかっていく。

 グレードアップされた4製品の横顔を見ていくと次の通り。
 先ず水稲関係から。本年1月13日付で農薬登録を取得した『グランドオンコル粒剤』(同=ベンフラカルブ)は、これまでのオンコル粒剤の残効性を飛躍的に向上させた次世代のオンコル粒剤として登場した。本剤は、有効成分量を5%から8%に増量するとともに、新しい製剤技術で有効成分の溶出を理想的なかたちに制御することで、より安定した効果の持続を実現した新しいタイプの粒剤だ。

 今回登録の適用範囲はイネミズゾウムシ、イネドロオイムシの2種害虫にたいしてだが、極めて優れた残効性を有していることから、今後ウンカ・ヨコバイのみでなく、近年発生増加傾向にあるニカメイチュウ及びイネツトムシの鱗翅目害虫についても適用拡大を予定しており期待できる。

 また、箱処理用の殺虫・殺菌剤としては、既に上市されている『大塚ジャッジ箱粒剤』(同=ベンフラカルブ5%・プロベナゾール24%)に加えて、住友化学工業(株)開発の新規いもち剤デラウスとの混合剤『デラウスオンコル粒剤』(同=ベンフラカルブ4%・ジクロシメット3%)も上市(4月28日付登録)されている。

 次に、野菜関係では『オンダイアエース粒剤』と『オンコルマイクロカプセル』が挙げられる。
 『オンダイアエース粒剤』(同=ダイアジノン・ベンフラカルブ)は、日本化薬(株)開発のダイアジノン5%とベンフラカルブ3%を含む園芸用殺虫剤。4月21日付の農薬登録。

 これまでオンコルが得意とする害虫に加え、ダイアジノンのガス作用を含めた殺虫効果で、土壌害虫及び地上部害虫へとスペクトラムを拡げたもの。これからの秋野菜防除に、大きく貢献するものと思われる。
 加えて、『オンコルマイクロカプセル』(同=ベンフラカルブ20%)は、マイクロカプセル製剤化により、溶出を理想的な状態に制御し、省力性・安全性を一層向上させた。3月31日付の登録。セル成型苗への灌注施用による防除技術の開発に注目していきたい。

 


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