精米工場において業務用を中心として行われる「小袋二重包装」作業は、作業自体が重労働かつ単純作業にもかかわらず、他の精米工程に比べ自動化が遅れており、早くから現場サイドより自動化を求める要望が上がっていた。従来でも、「小袋二重包装」のサッキングマシーンはあったが、それらは肝心の再包装した外装袋の糊付け部分の接着が不十分なため口開きが起こり、結局、人手による手直しを行わねばならないという状況が少なからず生じていた。

　この度、トーヨーが開発した「東洋オートサッカー」は、これまでの不備を解決するために現場サイドからの要望をふんだんに取り入れ、高速かつ確実な再包装シールを行うことを開発のコンセプトとして設計されている。

　本機の最大の特徴は、再包装した外装袋の糊付け部分が確実に粘着シールされる新開発の「口閉じ」機能（特許出願中）である。この機能によって糊着きバックス袋は、以前よりさらに安定したシーリングを施され、口開きの心配がほとんど生じなくなった。

　 また、包装を傷つけないスピード配積機能（特許出願中）によって、例えば５kg袋４個の二重包装において毎分24パック、１時間では360パックという超高速包装を実現している。
　 さらに、業界初の450g袋の二重包装もこなし、16種類もの豊富な配積パターン（任意の配積パターンの設定も可能）をも装備し、その上10kg袋等の大袋はスルー機能によって別ラインを設置せずに通過させることができる。

　 これらのパターン選択はタッチパネル方式の操作パネルによって画面上で簡単に行え、万一トラブルの際には、エラー内容がリアルタイムで画面上に表示され、自動運転停止機能がはたらく。

　 これらの特徴からも本機は、従来製品を凌ぐ高性能を有しながらも、全自動サッカーの分野では最高水準の省スペース・省エネルギー特性を備えた、まさに精米工場の夢である作業軽減と、大幅なコストダウンを実現したサッキング・マシーンということができる。