北興化学工業（株）は８月29日、問題雑草も十分対応できる水稲用初・中期一発処理除草剤「ホームラン」関連剤２製品の農薬登録を取得、先行の２製品とともに年内の上市となる。除草剤事業の充実を目指す同社にとって、本４製品が力強い牽引車となるのは必至。

　このほど新たに農薬登録を取得したのは、『ミスターホームランフロアブル』（写真左、北海道・東北向け）と 『ミスターホームランＬフロアブル』（写真右、関東以西向け）の２製品であり、アベンティス　クロップサイエンス　ジャパン（株）、デュポン（株）、ＪＡ全農及び北興化学工業（株）が共同開発した。

　『ミスターホームランフロアブル』及び『ミスターホームランＬフロアブル』は、平成10年（1998年）からＭＹ−100ＤＣ、ＭＹ−100ＤＣ（Ｌ）フロアブルの試験名で全国的に試験展開され、その優れた殺草効果と高い安全性が確認されている。

　２製品は、一年生・多年生雑草防除に欠くことのできないベンスルフロンメチルと、低薬量で広い処理適期幅を有し、しかも残効性に優れたオキサジクロメホン、さらに広葉雑草に有効で防除困難な雑草にも卓越した効果を示すクロメプロップを含有し、問題雑草に十分対応できる農家の方々のニーズにあった除草剤として登場。加えて水稲に対する安全性、環境に対する安全性の面でも高い評価を受けている。

　両製品は、北興化学工業（株）がＪＡ全農を通じて系統一元で販売展開をはかる新しい水稲用除草剤であり、ホームラン普及会では先行のホームラン２製品とともに、「本剤の特長を生かした適切な普及活動を行う」（同社営業企画部技術企画課）ことにしている。

　なお、オキサジクロメホンはアベンティス　クロップサイエンス　ジャパン（株）とＪＡ全農、クロメプロップはアベンティス　クロップサイエンス　ジャパン（株）、ベンスルフロンメチルはデュポンが開発した化合物。