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期待のサムライフロアブル 「非SU型」除草剤として異彩放つ
−日本農薬−

   

 日本農薬(株)(大内脩吉社長=東京都中央区日本橋1−2−5)は8月17日、かねてより研究開発を進めていた新水稲用除草剤『サムライフロアブル』の農薬登録を取得、最近各地で問題化している雑草にも卓越した効果を示すことから期待されている。
 本剤はアベンティス クロップサイエンス ジャパン(株)、全国農業協同組合連合会(JA全農)、日本農薬(株)が共同開発した新水稲用除草剤であり、一連の「MY−100」混合剤の中でも、”水田除草の達人「サムライ」”として異彩を放っている。

 『サムライフロアブル』(製品名)は、原液を手振りで水田に投入できる省力的なフロアブル製剤であり、オキサジクロメホン(MY−100)、ブロモブチド(S−47)、ベンゾフェナップ(MY−71)の3除草成分の合理的な配合となっている。
 これにより、水稲の移植直後からノビエ1・5葉期までの処理で、ノビエをはじめとする一年生雑草からウリカワ、ミズガヤツリまで幅広い雑草に安定した効果を示す、これまでにない画期的な水稲用除草剤として限りなく高い評価を受けている。
 特に、最近各地で問題化しているアゼナ類、ミズアオイ、ホタルイにも有効な「非SU(スルホニルウレア)型」の除草剤に位置付けられ、大いに期待したいところ。

 本剤の普及展開に当たり、同社開発普及部では「『サムライフロアブル』は、効果と経済性を両立させた水稲用除草剤として、全国的な普及推進活動を強力に展開したい」、としている。「MY−100」混合剤は、剤型がバリエーションに富んでいるが、特にフロアブルはその中心になるものと思われる。同社ではピーク時の普及面積を、約25000ヘクタールとしている。
 なお、オキサジクロメホンはJA全農とアベンティス クロップサイエンス ジャパン(株)、ブロモブチドは住友化学(株)、ベンゾフェナップはアベンティス クロップサイエンス ジャパン(株)が開発した化合物。



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