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アグリビジネス話題の製品

ナメクジ駆除剤『ナメルト粒剤』
省力化と低コストを実現

― トモグリーン・ケミカル ―

ナメルト粒剤
 (株)トモグリーン・ケミカル(杉山日出男社長、本社:静岡市)が新規に開発したナメクジ・カタツムリ駆除剤『ナメルト粒剤』(農林水産省登録 第20104号)は、少量で極めて効果の高いいままでにない画期的な製品として、この分野で新境地を拓いていることから、今後の展開が注目される。
 ナメクジは夜行性であることから日中には人目に付きにくく、その防除は意外に面倒でもある。この中で、従来のナメクジ剤は水に弱く、ハウス内のように毎日散水を行うような場所では効果の持続期間が短く、しかも何回も薬剤処理を行わなければならない欠点が有った。
 同社ではこの様な背景を活かし、『ナメルト粒剤』では「粒」を従来製品より硬くし水に強く崩れにくくしたことから、長期間にわたる効果の持続性を可能にした。これにより、薬剤処理の回数も削減でき、省力化及び低コストを実現した。
 また、本剤の有効成分であるメタアルデヒド(成分量5%)はもともと誘引殺虫力を保有しているが、同社ではこれにナメクジやカタツムリが好む酒カスを高い割合で添加したことから、さらに誘引性をアップさせたもので、結果的に誘殺力を一層向上させた。
 『ナメルト粒剤』の上手な使い方として、先ず使用量は1平方メートル当たり1〜2グラム(小さじに軽く1杯程度)が標準使用量となっている。また、ナメクジ、カタツムリが活発に活動し始める夕方から使用していくのが最も有効だ。
 配置場所については、温室・ハウスではハウスの出入口、ハウス外側及び内側の地際、鉢物・ポットの場合はベンチの脚周辺。また、ほ場においてはほ場の周り、住みつきやすい植物の間。さらに、テラス・庭・花壇では、プランターや鉢物の周囲、庭石、花壇の植込み、木の根本、落葉の下など、ナメクジ、カタツムリの住かになりやすい所、が最適。
 使用に当たっては、本剤は誘引性が強いため、バラまくという従来のやり方ではなく、標準使用量をまとめて配置していくことが大切。誘殺したナメクジ、カタツムリの処理もし易く、何より通路等での踏み付けのムダが無くなった。
 また、ナメクジ・カタツムリの発生状況をよく見ながら、10〜14日間に1度の割合で防除していくことが肝要。直射日光の当たるところでは1週間程度で追配置していくとが重要。
 さらに、洋らんのように夏を山で越す植物の場合及び新しく購入した鉢の場合は、鉢の中や底にナメクジが潜んでいる恐れがあるため、ハウスの中に入れる前に、1日外で、鉢の周囲または下に配置していく。
 加えて、ほ場で使用する場合、敷きわらの上に配置すると水切れがよく、長持ちすることから適切な使用を行いたい。
 [問い合わせ先]
 〒420−0816 静岡市沓谷5−9−12 (株)トモグリーン・ケミカル
 TEL 054−264−2151   FAX 054−264−2153
 ホームページ http://www.tomo-green.com/

適用害虫および使用方法
適用害虫名 使用場所 使用量 使用方法
ナメクジ類
カタツムリ類
温室、ハウス、
圃場、花壇
100〜200g
/100u
ナメクジ類及びカタツムリ類の発生あるいは加害を受けた場所に、
作物にかからぬようにばらまくか、または配置する。


農業協同組合新聞(社団法人農協協会)