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スバル サンバーシリーズを一部改良
全車2010年燃費基準をクリア

― 富士重工業 ―

US300シリーズ
 富士重工業(株)(竹中恭二社長)では、キャブオーバー型軽自動車、スバル サンバーシリーズに一部改良を施し、8月20日より全国スバル特約店を通じ一斉販売を開始した。

 今回の一部改良は、サンバー「トラック・バン・ディアス・ディアスワゴンクラシック」各車種に、燃費及び排出ガスなどの環境性能、走行性能、安全性のそれぞれの向上など、さらなる商品力強化を図りながら、従来と同等の価格設定としたものだ。さらに仕様・装備の充実、新ボディ色の展開など、市場の要望にきめ細かく対応している。
 また、あわせてサンバー「バン・ディアス・ディアスワゴンクラシック」各車種をベースとする福祉車両トランスケアシリーズ、及び電気自動車サンバーEVにも同様の改良を施している。

改良の主な内容は次の通り。
.環境性能の向上
 ・NAエンジン車、スーパーチャージャーエンジン車に以下の改良を施し、燃費性能をより向上。クラストップレベルの低燃費を実現し、商用車モデル(トラック、バン、ディアス)は全車種とも2010年燃費基準をクリアしている。
 ◎NAエンジン車
 ・燃料供給方式にMPI(マルチポイント・インジェクション)を採用。
 ・燃焼室の形状変更により圧縮比を高めて燃焼効率を向上。
 ・ローラーロッカーアームの採用、ピストンリングの改良等により、フリクションを低減。
 ◎スーパーチャージャーエンジン車
 ・MPIに改良を施すとともに、吸気ポートの形状を変更。
 ・トラック、バン、ディアスそれぞれMT車の2〜5速ギヤ比を、4.8〜6.0%ハイギヤード化。
 ・燃焼室の形状変更により圧縮比を高め、燃焼効率を向上。
 ・ローラーロッカーアームの採用、ピストンリングの改良などにより、フリクションを低減。
 ・排気システムの2触媒化、キャニスターのサイズアップなどにより、排出ガスのクリーン化を図り、乗用車(ディアスワゴンクラシック)は、平成12年基準排出ガス25%低減レベル「良−低排出ガス(G−LEV)に適合。
.走行性能の向上
 ・NAエンジン車に、MPIの採用、吸気システムの改良などを施し、最高出力と低中速トルクの向上を両立。
.安全性の向上と仕様・装備の充実
 ・ディアス スーパーチャージャー、ディアス ワゴンクラシックに、デュアルSRSエアバッグを標準装備等、安全性向上のため、様々な装備の追加・改良が図られている。 また、フロントコンビランプのクリアレンズ化(トラック、バン、ディアス)等、仕様も充実させた。
.新ボディ色の展開
 ボディに新色「ターコイズグリーン・メタリック」「ネイビーブルー・マイカ」「ライトラベンダー・メタリック」「シナモンブラウン・メタリック」「プラチナシルバー・メタリック」等を採用、カラーラインナップを充実させた。
 価格は従来同様で、トラック61万8,000円から。シリーズ全体で月間6,000台の販売を予定している。


農業協同組合新聞(社団法人農協協会)