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アグリビジネス話題の製品

新規殺ダニ剤「タイタロン」
全発育ステージに高活性

― 日本曹達―

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 日本曹達(株)(槻橋民普社長)はこのほど、本社において記者会見を行い自社開発の新規殺ダニ剤『タイタロンフルアブル』について、この2月初旬より市場展開に入ることを明らかにした。この分野に強味を持つ同社だけに、今後の成長的展開が期待される。
 平成13年12月20日付けで農薬登録を取得した『タイタロンフロアブル』は、従来にない骨格を持つ自社開発の新規化合物「フルアクリピリム」(試験番号:NA−83)を有効成分としたもので、ハダニ類の全ステージに対して活性を有し、特に幼虫・若虫に対する活性が最も高く、かつ速効的活性及び長期の残効性を示す点が最大のポイント。作用機作は、呼吸系の阻害と推定されている。
 特長を見ると、先ず、新規の骨格を持つことから、既存の殺ダニ剤に対して感受性の低下したハダニ類に対しても有効な点が挙げられる。また、ミカンハダニ・リンゴハダニ等のパノニカス属、ナミハダニ・カンザワハダニ等のテトラニカス属の各種ハダニ類に優れた効果を発揮する点も見逃せない。その他、蚕・ミツバチ・マメコバチ等の有用昆虫及び天敵類に対して影響が少なく、IPM(総合的病害虫管理)体系での活用も魅力。
タイタロン
 本剤は、日本曹達(株)にとってシトラゾン(ベンゾメート)、ニッソラン(ヘキシチアゾクス)に続く自社開発の大型殺ダニ剤の第3弾に位置付けられる。また、1995年に上市し好評を博すモスピラン(アセタミプリド)以来の久々の自社開発剤であり、「国際化の中で、自社開発路線を貫く」(高橋毅取締役農業化学品事業部長)の通り、同社農業化学品事業に求心力を生む。
 販売は日本曹達(株)、クミアイ化学工業(株)の2社が行い、これまでの経過から絶妙のコンビネーションと見られる。また、販売目標は初年度約7億円、将来的には適用拡大等を行い国内外で約30億円を目指す。なお、原体製造は郡山化成(株)が担う。

【解説】
 この分野の市場は、約150億円と見られている。現在、市場にはバロック(八洲化学工業)、カネマイト(アグロ カネショウ)、コロマイト(三共)、マイトコーネ(日産化学工業)等の有力剤が有るが、この中でカネマイトが一歩リードし追随したマイトコーネが光る。また、将来的にはダニエモン(日本バイエルアグロケム)が参画してくる。
 タイタロンにおいては、みかん、りんごが中心となるが、この中で接点としてはお茶への展開及び(ミカン)サビダニへの対応に絞れると筆者は見たい。お茶への展開は、タイタロンとホサロンの混合剤が準備されており、(ミカン)サビダニへの対応はタイタロンとコテツの混合剤「オーナタ」(2001年11月申請済み)が見えており、万全の対策が敷かれている。
 一方、日本曹達(株)は米国、欧州、南米(ブラジル)、中国の4極体制を整え自社開発品の販売力強化を一層はかっていくが、タイタロンについても韓国、中国などアジア地域への展開も構想しており、モスピラン等と肩を並べる農業化学品事業の戦略的商品に持っていく。

使用方法
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農業協同組合新聞(社団法人農協協会)