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かんきつ用殺ダニ剤「ダニエモン」を上市
―バイエル クロップサイエンス―

製品写真
 バイエル クロップサイエンス(株)(ローレンス ユー社長、本社:東京都港区)は9月1日、同社において記者会見を行い、かんきつ用殺ダニ剤『ダニエモンフロアブル』(有効成分:スピロジクロフェン、農林水産省登録第21097号)について同日付けで市場投入したと発表した。
 本剤は、バイエル クロップサイエンス社が合成・開発した環状ケトエノールに属するテトロン酸誘導体のスピロジクロフェンを含む、今までの殺ダニ剤とは全く異なる新しい系統の殺ダニ剤で、8月28日付けで農薬登録を取得した。
 記者会見では、『ダニエモンフロアブル』の開発経緯および特長を山本英樹畑作園芸殺虫剤チームリーダーが説明。業界で注目されていた作用機作は「脂質生合成阻害」といわれるもので、作用点については研究段階にあるが、殺卵活性だけでなく幼虫・第1若虫・第2若虫が次の成育ステージへの静止期で生長が止まり死に至ることがわかっている。
適用表
 この作用性により本剤の特長としては、今までの殺ダニ剤との交差抵抗性が認められず、抵抗性の発達したハダニに対しても優れた効果を示すことが挙げられる。また、ハダニの全てのステージに対して安定した効果を示し、特にミカンハダニに対して約40日の密度抑制が期待できることが挙げられる。その他、天敵・有用昆虫などに影響が少なく、環境にやさしい薬剤に仕上がっている点も魅力。魚毒性はA類相当。
 次に、普及・営業方針を新里邦洋農薬営業第1部長が語ったが、初年度は秋ダニ密度が上昇し始める9月上旬に焦点を当て普及・販売が行われる。普及においては、「技術販売」のポリシーで取り組み、農薬使用基準の遵守を強くアピールしていく。
左より新里部長、ユー社長、山本リーダー(記者会見より)
左より新里部長、ユー社長、山本リーダー
(記者会見より)
 現在、殺ダニ剤市場は約120億円と見られている。この内、かんきつ市場は40%の約50億円と考えられ、同社では本格販売を開始する2004年の売上高3〜4億円を目指している。ミカンサビダニ、チャノホコリダニへの拡大も期待されている。取扱いは、主に商系ルートをバイエル クロップサイエンス(株)が、系統ルートを日本農薬(株)が担う。
 今回の記者会見で印象的だったのは、製品物流において「直送方式」の導入を図るとしている点。「できるだけ現場に近いところに製品を持っていく」(ユー社長)もので、可能な限りJA、小売店への直送方式とし、流通段階での在庫を極力少なくしていく方向。販売2社の持っているそれぞれの良さを活かし、各販売ルートでの普及・販売の役割を分担していく。
 なお、日本農薬(株)の相見正篤常務取締役営業本部長は、「ダニエモンはバイエル クロップサイエンス(株)が開発した全く新規の作用を有するダニ防除剤です。当社は系統ルートにて本剤の供給を行っていきます。JA全農のご協力も頂き、育成品目として、この優れた防除資材の普及に全力を注ぎ、高品質なかんきつ生産に貢献していきたいと存じます」と、今後の抱負を本紙に寄せている。 (2003.9.4)

 

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