アグリビジネス話題の製品／ＪＡＣＯＭ

　自然と健康を科学する（株）ツムラ（風間八左衛門社長、本社：東京都千代田区）は、漢方製剤の生薬残渣から生まれたリサイクル堆肥『ツムランド』を、（株）サカタのタネの通信販売を通じ、４月より家庭園芸など一般向けに販売を開始した。
　同社では、『ツムランド』を1995（平成７）年より、三井物産アグロビジネス（株）を通して、メロン、レタスなどの生産農家やＪリーグで使用しているサッカー場など、ルートを限定して販売し、着実に知名度・認知度を高めつつある。
　この間、医薬用漢方製剤の売上増にともない生薬残渣量が増えていること、また『ツムランド』製造の外部委託化により生産増が可能となることなどにより、同社では広く一般の人にも利用してもらえる販路を模索していた。
　この結果、種苗や園芸資材のトップ企業である（株）サカタのタネ通信販売部の協力を得て、一般向けにカタログ販売することに至ったもの。
　『ツムランド』は、化学物質をいっさい加えない100％生薬残渣の堆肥であり、自然環境への負荷低減につながる商品に位置付けられる。有機微生物、なかでも放線菌を多く含んでいることから土壌環境を改善し、連作障害を軽減する働きが期待できることから、今後の展開が注目される。
　〈問い合わせ先〉
　〒102－8422 　東京都千代田区二番町12－７　（株）ツムラ　広報部広報課　磐本
　電話（03）3221－0158　ＦＡＸ（03）3221－3776

（２００３．５．２６）