農業協同組合新聞 JACOM
   
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大規模営農対応の最新鋭
大型コンバイン「ジャパン」を発売
《井関農機》

 農業機械の大手総合メーカー、井関農機(株)(中野弘之社長)では、平成14年に高能率、高精度、高耐久をコンセプトに、コンバインHJ695を開発・販売し、大規模稲作農家や営農集団から高い支持を得てきた。
 農地の集約・大規模営農が進むなか、ヰセキではさらに高まる高能率・高精度作業の要求に応えた、最新鋭大型コンバイン「ジャパン」HJ590(5条刈90馬力)、HJ698(6条刈98馬力)を開発、12月より全国販売を開始した。
 このコンバインは、エンジン馬力の向上、作業速度アップを図り、さらに刈取サイドオープン機構、ズームオーガの充実など新機構を折り込み、大規模稲作農家・営農集団のニーズに対応できる最新大型コンバインとして、ヰセキが自信を持って市場に送り出したものだ。
◎ヰセキ大型コンバイン「ジャパン」の主な特長は次の通り。
 {高能率、高精度設計}
1. 大排気量の3369ccディーゼルターボエンジン搭載で出力をアップ(5条刈:87馬力を90馬力に。6条刈:95馬力を98馬力に)。作業速度を1.6m/sから1.75m/sへ速度アップ。高出力エンジンにより過酷な条件下の作業でも余裕の作業ができる。
2. ヰセキ伝統の3つの胴を持つ、ツインエイトスレッシャー脱穀部を搭載。稲に優しい大径こぎ胴、2番還元物専門処理のこぎ室処理胴、こぎ胴からの排塵を、処理・拡散・排出する排塵処理胴から構成される高精度脱穀部。
3. 作業の高能率化に対応する最高作業速度1.75m/sを実現。
4. 大容量2000リットルのストレートグレンタンクを採用し、籾排出時間の大幅短縮を図った。
 {高耐久設計}
パーツ、部材の材質、加工、厚肉素材に拘り、対磨耗性、防錆性を高め、プロの過酷な作業条件、長いシーズンの稼動に対応した。
 {自脱型最上級コンバインにふさわしい充実装備}
1. エンジン回転を、アイドリングモード、走行モード、作業モード、排出モードの4モードに自動コントロールするIQアクセル。
2. 新操舵方式(ISEKI Transmission Active Control Handling System)I−T.A.C.H.<アイタッチ>の採用で、多条刈にも関わらず機動力の優れた旋回性を実現した。
3. 車体自動水平制御(スーパーローリング)の採用。
4. ツインシンクロ(脱穀供給シンクロ搬送方式)の採用で、車速に関係なく稲が脱穀部へきれいに供給される。また稲の短稈種から長稈種まで幅広く適応する。
5. 引き起こしの変速をギア方式からベルコン方式とし、運転席からノンストップで引き起こし速度を変更できる。
 {オーガ、刈取オープンの充実装備}
1. ヰセキオリジナルの「ズームオーガ」を採用。500mm延長でオーガ長が4200〜5200mmとなり、穀粒排出距離が拡大した。
2. ヰセキオリジナルの「スイングオーガ」を採用。オーガ先端部がスイッチ操作で左右50°に首を振る。
3. オーガ操作が無線でできるラジコンオーガを採用。自動旋回の「張出」「収納」、ズームオーガの「伸縮」、「上下」「左右」、籾の「排出」「停止」をラジコン操作できる。
4. 簡単オープンの「刈取サイドオープン」を新採用。刈取部のメンテナンス性が格段に向上したなど。
 メーカー希望小売価格は、HJ590GZASPHWで11,812,500円(消費税込み)、HJ698GZCASPLWが14,017,500円(消費税込み)。
ヰセキ コンバイン「ジャパン」HJ698
ヰセキ コンバイン「ジャパン」HJ698
(2004.12.21)


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