自主流通米の5月入札の平均指標価格は、1万6813円（60キロ）で前回価格を上回った。また、落札残も0.1％（63銘柄中61銘柄は全量落札）となった。

　自主流通米の取引は入札とは別に相対取引があるが、そのひとつ事前年間取引の第2回が5月29日に実施された。
　ＪＡ全農は、この事前年間取引に37万1000トンを提示、27万7000トンの成約数量で成約率は74.9％と高率となった。

　第1回の取引は昨年、8月に実施。86万4000トンの提示数量に対し76万6000トンと88.6％の成約率だった。成約数量のうち、5月末時点での未引き取り数量は約15万トンで順調に販売されている。
　一方、期別相対取引の6月流通分は16万3000トンの提示数量に対し、7万5000トンと成約率は46.0％にとどまった。ＪＡ全農では、この結果について、�@直前に実施した5月入札でほぼ全量落札されたこと、�A第2回事前年間取引についてすでに提示していたこと、が原因としている。

　11年産自主流通米の販売は3月から順調になり、5月末までで230万トンと10年産米の実績まで回復した。3〜5月の実績では前年実績を25万トン上回っている。この結果、6月以降の要販売数量は、134万トンと前年の143万トンより9万トン少なくなっている。