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麦価 品質格差を徹底
   
経営安定資金など引下げ


 米価審議会(八木宏典会長)は19日、今年度麦の政府買い入れ価格を小麦(銘柄区分2・1等)60キロ当たりで前年産より69円引き下げ、8824円とすることを農相諮問通り答申した。4年連続の引き下げで、下げ率は0・78%。また1・1等は9424円。大麦は2・1等50キロ当たりで50円下げの6334円。はだか麦は60キロ当たり71円下げの9126円とした。主産地で平均作付規模以上の農家の生産費が下がっていることなどから引き下げた。
2001年産麦作経営安定資金 (円)
種類 等級区分
銘柄区分
1等 2等
小麦
(60kg当たり

 

T 6,933 6,214
U 6,440 5,720
V 6,194 5,474
W 5,705 4,986
小粒大麦
(50kg当たり
T 5,014 4,414
U 4,599 4,000
V 4,397 3,797
W 3,988 3,388
大粒大麦
(50kg当たり
T 7,756 4,156
U 4,555 3,955

はだか麦
(60kg当たり

T 7,355 6,636
U 6,851 6,132
V 6,600 5,881
W 6,101 5,382
(注)2000年産の銘柄区分別・等級別単価に生産コストなどの変動率を乗じて算出した。

 民間流通への移行初年度となる今年産麦は流通量のうち96%、県別にして生産地を含む24道県が民間流通に移行。政府買い入れはわずか4%となる見通しだ。今回の麦価は「移行が円滑に進む中での決定」(諮問説明)となった。
 民間流通麦は入札価格と麦作経営安定資金の合計が農家手通りの基本となり、これに生産奨励金や関連対策費が加わる仕組みだ。

 来年産麦の経営安定資金は19日に引き下げが決まって小麦の銘柄区分1・1等は60キロ当たり25円(0・36%)下げの6933円となった。
 これを補うため政府・自民党は関連対策で「品質取引普及定着緊急支援」という措置をとり、1等には60キロ当たり30円をつけ、結局、1・1等の見取りは現行を5円上回る計算になる。

 また今年産に対する「円滑移行支援」措置を来年産では「民間流通定着・品質向上支援」に組み直して1等には60キロ当たり最高150円をつけた。
 しかし今年産では1等以外にもついていた円滑移行支援がなくなるため来年産では2等以下の手取りは減少する。2・1等の場合、経営安定資金が23円下げの6440円となった。

 政府が麦作経営安定資金と政府買い入れ価格をともに引き下げる中で小麦1・1等だけに「緊急支援」の助成をつけたことは、良品質麦への生産誘導をより鮮明にさせた。厳しい姿勢の表明ともいえる。
 小麦1・1等は安定資金をはじめ緊急支援や契約生産奨励金などを合算すると計7713円となる。
 しかし民間流通麦の販売価格は入札価格が基本だから、1・1等への助成が5円上がる計算になったとしても今後行われる来年産の入札で相場が下がれば手取りアップは帳消しになる。

 入札は原則年2回で「本邦初演」となる今年産麦の入札は昨年九月22日に実施した。小麦の落札状況は上場31銘柄のうち17銘柄が基準価格を下回る平均落札価格(指標価格)となった。
 しかし北海道産は8銘柄が上回って2500円水準だった。これをベースに関連対策費を合算すると1万円以上の見取りとなる。
 産地別銘柄ごとの販売予定数量から落札数量を差し引いた数量が相対取引となり、すでに全量が契約ずみ。

 なお麦作経営安定資金は政府が今年産から設けた。単価は昨年産の政府買い入れ価格と入札基準価格(政府売り渡し価格)の格差相当額だ。来年以降はこれをもとに生産費や収量などの変化率を用いて算定する。


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