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食品産業、12年上半期の景況はマイナス幅拡大 −農林漁業金融公庫


 農林漁業金融公庫は8月9日、食品産業動向調査(平成12年6月調査)の結果をまとめた。あらましは次のとおり。調査回答企業は同公庫取引先を含む3681社。

1.景況−−
 @食品産業全体では、12年上半期(12年1〜6月)の景況DIは11年下半期(11年7月〜12月、以下「前期」)に比べマイナス幅が0.7ポイント拡大し▲20.1。12年下半期の景況DIは引き続きマイナスが続くものの、12年上半期に比べマイナス幅が11.8ポイント縮小し▲8.3となる見通し。
 A業種別では、12年上半期の景況DIは前期に比べ、製造業は悪化し▲15.4、卸売業はほぼ横ばいで▲33.6、小売業は改善し▲17.2、飲食店は改善してプラスに転じ4.7。12年下半期の景況DIは12年上半期に比べ製造業、卸売業、小売業で引き続きマイナスが続くものの、マイナス幅は縮小し、飲食店はプラス幅が増大する見通し。

2.雇用判断−−
 12年上半期の雇用判断DI(不足−過剰)は、前期に比べほぼ横ばいの▲7.6。12年下半期の雇用判断DIは12年上半期に比べマイナス幅が5.9ポイント減少し▲1.7となる見通し。

3.設備投資額−−
 平成12年の設備投資DI(増加−減少)は前年に比べ▲4.8とやや抑制基調となる見通しであるが、前回1月調査時(▲10.3)と比べると投資の回復がうかがえる。業種別では、投資動向DIが小売業と飲食店ではプラスであり、増加となる見通し。

4.環境問題やリサイクルへの取り組み−−
 @現在の取り組み状況・環境への配慮やリサイクルへの取り組み状況については、「積極的に対応している」(35.4%)と「検討中」(34.6%)がほぼ同じ割合。以下、「今後検討する」(18.4%)、「現在のところ考えていない」(11.6%)の順。
 A取り組みにあたっての課題では、「容器・包装廃棄物の処理コストの負担」(60.3%)が最も高く、以下、「消費者の理解」(42.3%)、「取引先の協力」(34.0%)「従業員等への問題意識の浸透」(33.5%)、「簡素化や再利用が可能な資材等の調達コストの負担」(32.9%)、「食品残さの処理コストの負担」(21.2%)、「処分場や処理施設の能力アップ」(16.8%)、「関連設備の新設や改良」(14.8%)、「再資源化した製品の販売ルートの開拓」(8.0%)の順。



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