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「熱水等利用土壌管理園芸栽培実用技術」で4課題を決定−農水省


 農水省は農林水産業・食品産業等先端産業技術開発事業の「新資材利用園芸栽培実用化技術の開発」の事業内容を平成12年度から拡充、環境と調和した野菜生産の推進に資するため、熱水等を利用した実用的な土壌管理技術の開発を行う。

 本事業の実施に当たり、事業実施主体の(社)日本施設園芸協会が民間企業から課題を募集し次の4課題が決定した。

 1、事業目的−−園芸栽培で土壌消毒薬剤として広汎に使用されている臭化メチルの生産・使用は2005年までに全廃が決定されていることから、早急な対応が求められている。
 この臭化メチルに代わる土壌消毒技術の1つとして国立試験研究機関で熱水を用いた土壌消毒の基礎的技術が開発されたところで、本技術が実用化され野菜生産の現場に広く導入されれば、環境保全型農業の推進に大いに役立つと期待されている。
 このため、(社)日本施設園芸協会が事業実施主体となり、民間企業の優れた研究開発能力を活用して、経済性や利便性の面に優れた熱水等土壌管理装置の開発、改良、管理システムの確立等に取り組み、環境と調和した野菜生産の一層の推進を図る。

 2、事業内容−−4課題ごとに下記の項目を実施し、熱水等を利用した実用的な土壌管理技術の開発を行う。
 @熱水等利用土壌管理装置の開発、A熱水等利用土壌管理システムの確立、B本システムを利用した野菜栽培の実証

 3、総事業費−−61百万円(平成12年度)

 4、事業実施期間−−平成12年度〜14年度

 5、研究開発課題名及びその内容・研究委託先
 「多様なほ場条件に対応できる実用性の高い熱水消毒装置の開発と消毒方法の確立」(傾斜地や難透水性ほ場に対応できる熱水散布装置等の開発)−−神奈川肥料(株)・竹沢産業(株)
 「熱水等注入による土壌消毒技術の確立」(高機能型ボイラーの開発や消毒作業の省力化により熱水消毒のコスト低減と省力化を図り、土質、透水性、傾斜地、確保可能な給水源容量等さまざまな条件に対応した消毒法の確立)−−(株)丸文製作所
 「熱水による土壌加熱殺菌方法の最適化」(土壌ごとや太陽熱併用による最適な熱水散布方法を追求し、環境負荷の少ない効率的な土壌消毒方法の確立)−−ネポン(株)
 「熱水土壌消毒装置の開発」(小型で燃料費も少なく、故障の少ないシンプルな構造の熱水土壌消毒装置の開発)−−明伸興産(株)・愛知機械工業(株)


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