ＪＡ全農は1月24日、12年産自主流通米の「第１回事前年間取引」の結果を公表した。 提示数量は31都道府県合わせて59万846トン。これに対して申し込み数量は合計で50万2153トンで成約率は85.0％となった。今回の事前年間取引の申し込みは昨年12月末に提示され１月初めに締め切られた。ＪＡ全農では、この結果について「昨年と同水準。順当な結果」としている。

　自主流通米の販売は、入札による取引と相対取引がある。このうち、相対取引は、安定的な取引を行うため、ＪＡ全農では、年明け以降、「事前年間」と「期別」、「スポット」の３つの方法で実施することとしている。
　今回、事前年間取引で契約されたものについては、卸は6月までに買い取ることになっている。価格は入札によって決まる指標価格とされている。事前年間取引は、年2回実施。第2回の取引は4月頃に数量を提示する予定だ。

　また、期別取引は、1月、3月、5月、7月に実施される。数量の提示は、入札の後に行われることになっており、1月は29日に提示された。提示数量は、約20万トン。
　臨時的に行われるスポット取引は、今後、随時行われるが、2月からは60kg当たり100円加算されることになっている。