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 鍋物用野菜の売れ行き好調−1月中旬の生鮮食料品マーケット (1/22)


 農水省統計情報部が1月22日発表したマーケット・レポート(小売業情報)の概要は次のとおり。

★旬の売れ筋情報

 (東京)
 ☆野菜−○寒い時期なので、はくさい、ねぎ、しいたけ、しめじなどの鍋物用野菜の売上げが好調。レタス、きゅうり、トマトを中心に販売する予定は大雪による品薄から販売できない状況に。(北区・量販店)
 ○野菜全体の相場が高い中で、比較的安定していたばれいしょ、ごぼう(青森産)を販売し好評。しめじ、はくさいなどの鍋物用野菜、長いも(青森産)、さつまいも(千葉産、紅あづま)、山うど(秋田産)、スナックえんどうもよく売れている。ミニアスパラガス(タイ産)は陳列するとすぐに売れる。(港区・小売店)
 ○寒さが厳しいので、はくさい、ねぎ、しゅんぎく、えのきだけ、まいたけなどの鍋物用と、今がおいしい青首だいこん(三浦産、徳島産)の売上げが好調。(品川区・小売店)
 ☆果実−○いちごの売上げは相場高の影響でいまひとつ。みかんは引き続き好調な売れ行き。(品川区・小売店)
 ○いちごとみかんが売れ筋で、果実全体の6割。いよかんを特売し、売上げは前年の2倍と好調。(江戸川区・小売店)

 (大阪)
 ☆野菜−○はくさい、きのこ、だいこんなど鍋物用の売れ行きが好調。サラダ用野菜は全体では増加しているものの、レタスは品薄高のため販売量が減少。(天王寺区・量販店)
 ○初市、成人の日、十日戎を過ぎ、寒さが増すと野菜の日持ちが良くなるため売上げはダウン。その中で鍋物用野菜は比較的売れている。(中央区・小売店)
 ☆果実−いちご、はっさく、いよかんが売れ筋。みかん、りんごは伸び悩み。バナナ(半房)を奉仕価格で販売したら好評。この時期のギフト品は売れ行きが鈍い。(百貨店)
 ○いよかんの酢抜けが例年より良く、売れ行き良好。みかん、りんご、いちごなどが売れ筋の中心。贈答用は国産、輸入柑橘類が中心。高級品では競合品の少ないマスクメロンが圧倒的な売れ行き。(中央区・百貨店)  

★旬の販売戦略情報

 (東京)
 ○野菜は、特にきのこ類の試食販売と、春にさきがけ新ばれいしょの販売強化を図る。果実は、いよかん、いちご、ネーブルオレンジの試食販売を実施。(北区・量販店)
 ○一番寒いこの時期に「あったかメニュー」を提案し、だいこん、さといも、たまねぎ、にんじん、にらなどを積極的に販売。また、「風邪対策」として、きんかん、みかん、しょうが、ねぎなどを大陳列してその効能を店頭広告で紹介する。(中央区・量販店)
 ○野菜は、なのはな、山うど、蕗のとうなどが好評のため、「春野菜コーナー」を設け販売を続行。果実はみかんが終了期で晩柑類といちごを中心に販売。(北区・量販店)

 (大阪)
 ○果実全体では家庭用より贈答用が圧倒的に割合が高いため、「いよかんの箱入りを特別価格で提供」など、ダイレクトメールで紹介。また、毎月のフルーツ頒布会に力を入れ販促を図る。(中央区・百貨店)
 ○冷え込みが続くため「あったか特集」として鍋物用野菜と、その関連品を引き続き集合販売。受験シーズン追い込みなので「夜食メニュー」や「健康メニュー」の提案も。(天王寺区・量販店)
 ○胃疲れの解消に、鍋物の中でもあっさりしている湯豆腐に的を絞り、しゅんぎく、はくさい、生しいたけ、えのきだけなどを販売強化。お好み焼き用に長いも、キャベツ、ねぎ、粕汁用にだいこん、にんじんなどを前面に積極販売へ。(阿倍野区・小売店)  

★食卓から産地へ

 (東京)
 ○商品の原産地表示と品質の安定を望む声が(目黒区・量販店)。とよのかは色付きが良いが、とちおとめ、女峰の「若もぎ」が目立つとの声(品川区・小売店)。

 (大阪)
 ○最近、だいこんが急に水っぽくなったとの声(百貨店)。産地作成のパンフレットで、カラー印刷で親切な解説がある一方、白黒印刷で内容がわかりにくいものがあるとの声(中央区・百貨店)。年末にみかんを箱入りでもらったが、4〜5日で腐りが5〜6個も出たとの声(中央区・小売店)。





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