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東西ともトマト売行き好調
―― 生鮮食料品マーケットレポート(5月中旬分) (5/22)


 農水省統計情報部が5月22日発表した「生鮮食料品のマーケット・レポート(小売業情報・5月中旬分)」によれば、野菜では東西ともにトマトの売れ行きが好調。果実ではメロンが値段も下がって売れ行き好調という。概要は次のとおり。

 ☆旬の売れ筋情報
【野菜】◎東京
〇ミニトマト(チェリー)の売り上げは前年の41%増と好調。にんにくは26%増、ピーマン、なす、もやし、チンゲンサイなどの炒め物用野菜は22%増、相場安のキャベツ、だいこんは同20%増。薬味野菜は14%増と好調(量販店)。
〇きゅうり(埼玉産)、グリーンアスパラ(新潟産)、にんじん(葉付き)、販売を強化したレタス(大玉中心)がよく売れている。らっきょうも好評、相場が下がれば量販を行う。(小売店)好調。

 ◎大阪
〇トマトが売れている。特に糖度の高い品種が好評。旬のらっきょうをはじめ梅も入荷し、本格的な漬物野菜の時期が近づき、売場も夏ムードに(量販店)。
〇らっきょう(国産・洗い、泥付き)は量や価格面で売れ行きは伸びないが、中国産(塩漬け)がよく売れている。薬味野菜(特に大葉)の売れ行きも良い。葉物類(地場産)は最終期だがコーナーを設けて販売し、よく売れている(量販店)。
【果実】◎東京
〇安くなってきたメロン類、ぶどう(チリ産、レッドグローブ)が売れ行き好調。気温が高い時はすいかもよく売れている(小売店)。
〇メロン(アンデス、プリンス)、ぶどう(山梨産、デラウエア−ハウス)、デコポン、バナナが売れている(小売店)。
 ◎大阪
〇売れ筋はアメリカンチェリー、グレープフルーツ。メロン(アンデス)は相場も下がり売れ行き好調。びわ、ぶどう(巨峰)、さくらんぼ(国産)は高価ながらも少しずつ売れている。今後相場が下がってきたら期待できる(百貨店)。
〇アメリカンチェリーが入荷。酸味が少なく味も良いため徐々に売り上げが伸びてきている。パインアップルはテレビ放映から話題を呼び、売り上げが伸びたが、品不足と相場高騰のため値頃感での提供ができなくなった(小売店)。

 ☆旬の販売戦略情報
 ◎東京
○野菜はきゅうり、トマト、アスパラガス(国産)などのサラダ用野菜、かぶ、なす、にんにく、らっきょうなどの漬物用野菜を売り込む。気温も上がってくることから、ビールのおつまみとして、そらまめを販売。果実はメロン(アンデス)の試食販売を行い味をPR。5月第4週後半にはアメリカンチェリーの販売強化を図る(量販店)。
〇野菜は売れ行き好調なトマトを中心に、サラダ用野菜を集合させて販売。らっきょう(泥付き、洗い)は、漬け方の提案とともに塩漬け、甘酢漬け用の酢を関連販売し、買いやすい売場を演出。果実は気温の上昇に対応し、売場に「清涼感」を演出。アメリカンチェリーは試食販売し量販を図る。また、メロン、すいかなどの季節の果実を売り込む(量販店)。
 ◎大阪
〇野菜は、らっきょう(泥付き)、実さんしょう、新しょうがなど、季節の野菜を集め竹簾、笹の葉などで清涼感を演出しながら販売。果実はメロン、すいかで試食販売を行い、販売促進を図る。アメリカンチェリーは山積みし、計量販売することで消費者の選択の楽しさとお買い得感をアピール(百貨店)。
〇初夏のイメージで夏野菜を販売し、みょうが、しょうが、ねぎなどの薬味野菜、えだまめ、そらまめ、とうもろこしコーナーを設けて販売する。果物はメロン、アメリカンチェリー祭りを実施。売場を拡大し、量販を図る(小売店)。

 ☆食卓から産地へ
 ◎東京
〇有機、減農薬を増やし、安全で生産者の顔が見える販売をしてほしい(量販店)。
〇ながいもから薬品臭がする(量販店)。
〇清見、デコポンなどの柑橘類に「パサつき」がある(量販店)。
〇今年のトマト(桃太郎)は甘くておいしい、との声(小売店)。

 ☆大阪
〇レタスの品質と日持ちが少し悪くなっている(小売店)。



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