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農政・農協ニュース

えだまめ、トマト、ももが売れ行き好調 ―― 生鮮食品の小売情報(7/23)
 農水省統計情報部が7月23日発表した「生鮮食品のマーケット・レポート」(小売業情報・7月中旬分)によれば、えだまめ、トマト、ももなどが東西ともに好調な売れ行きとなっている。概要は次のとおり。

 ★旬の売れ筋情報
 ◎野菜
 (東京)
 〇−えだまめ、とうもろこしの売り上げは前年の30%増と好調。特に群馬産とうもろこしは甘味が強く、よく売れている。暑さのためか、きのこ類は振るわず(量販店)。
 〇−トマトが依然好調で、売り上げは前年の15%増。おつまみ用野菜も好調で、そらまめ同78%増、えだまめ同21%増、とうもろこし同19%増。一方、きのこ類、炒め物用野菜、水煮加工品の売り上げはいまひとつ(量販店)。
 (大阪)
 〇−先旬に続ききゅうり、レタス、トマト、なす、とうがらし類が徐々に売れている。きのこ類、葉物野菜は特売するとよく売れるが、値段を戻すと極端に売り上げが落ちる(百貨店)。
 〇−にがうり、とうがん、万願寺とうがらしなどの売れ行きが大変良くなっている。主力のトマト、なす、きゅうりなどの売れ行きも好調(量販店)。

 ◎果実
 (東京)
 〇−ももは「お買い得商品」で提供し、売れ行き好調だったが、品質は雨不足の影響で過熟気味。なし(幸水)は、お盆に合わせて売場前面で販売し、売り上げは前年の50%増と好調(百貨店)。
 〇−すいかが依然好調で売り上げは前年の35%増。販売強化したもも、ハウスみかんもそれぞれ同48%増、21%増と好調(量販店)。  (大阪)
 〇−もも(山梨産)は産地高温のため入荷が少なく、この時期の主力商材だけに売り上げに大きな影響。ぶどうはデラウエアに替わり巨峰を売り込んでいるが売れ行きは鈍い。こだますいか(長崎産、紅小玉)がよく売れている。甘くておいしく、手頃な価格と食べきれる大きさが消費者に受けている(量販店)。
 〇−ももの売れ行きが良かったが、今旬は相場高で値頃感での提供ができず、売れ行きは鈍い。メロンは北海道産の品種が揃い、「メロンコーナー」が好評(小売店)。

 ★旬の販売戦略情報
 (東京)
 〇−野菜は需要の高いトマトの箱売り(2キロ、4キロ)を強化。暑い日が続くので、引き続きえだまめ、とうもろこしなどおつまみ用野菜を量販。えだまめは束・ネット販売と品揃えの充実を図る。果実は好調なすいかを売り込む。玉売り、カット売りなど幅広い需要に応える(量販店)
 (大阪)
 〇−野菜は夏休みに入るのでバーベキュー、カレー材料など、アウトドア料理の野菜を売り込む。果実は、アウトドア対応としてすいかの玉売りを強化する。冷蔵ケース内などで冷やした玉売りを用意し、消費者のニーズに応える(量販店)。
 〇−近郷野菜の出回りが多いため、採れ立てたて野菜のコーナーを設定し、消費者にアピール(量販店)。


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