農政ニュース／ＪＡＣＯＭ

　全酪連（上野千里会長）は７月24日、東京都港区の虎ノ門パストラルにおいて『創立50周年記念祝賀会』を開催した。1950（昭和25）年、全国の酪農家と酪農協の要望と期待のもとに創立された同会は、以来50年に亘り、日本酪農の発展の歴史と共に歩んできた。
　50年のその足跡の中で特筆できるのは、昭和38年に故大坪藤市氏が会長（第６代）に就任し、同会の今日に至る事業体制の基礎を固めていったこと。昭和39年、横浜に同会初の飼料工場が建設され、以後今日まで全国に合計９工場が建設され、飼料供給の全国ネットワークが構築された。


	`上野千里　全酪連会長`

　一方、乳業工場は現ジャパンミルクネット東京工場のほか合計６工場が建設され、併せて各地に事業部を設置し、全国を網羅した販売体制が確立された。
　祝賀会冒頭、あいさつに立った上野会長は、同会の変遷及び酪農を取り巻く環境に触れるなか、「“会員酪農家の心を心として、事業を通じて会員に奉仕する”の信条のもと、我が国酪農業の振興発展のため引き続き精魂を傾けて取り組んでまいる所存」と、力強く挨拶した。
　なお、会場には農水省永村武美畜産部長、全中原田睦民会長、全国農業会議所檜垣徳太郎会長、農林中金石原弘久副理事長らがかけつけ祝辞を述べた。この中で全中原田会長は、酪農政策の根幹である「不足払い制度」の改正に触れるなか、「創立50周年を新たな契機とされ、全酪連が今後とも着実に発展されることを心から祈念します」と、挨拶した。

永村武美　農水省畜産部長 原田睦民　ＪＡ全中会長 檜垣徳太郎　全国農業会議所会長 石原弘久　農林中央金庫副理事長