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農政・農協ニュース

青刈り稲の活用へ
食品素材の開発などを農水省が助成 (8/15)
 おコメの豊作分を開花前に青刈りする需給調整が実施されているが、この稲を機能性食品の素材として活用する技術開発を新潟県新発田市の(株)斉藤製粉という会社が進めている。青刈り稲は、人体に有害な活性酸素を除去する働きを持つビタミンCや同Eなどの抗酸化物質を含む。これに着目して食品素材をつくる。
 同社は農水省の助成を受け、来年3月末までの予定で開発するが、すでに地元で関係企業などとの研究会をつくっている。
 青刈り稲を粉末にし、機能性成分を抽出した溶液をつくるが、さらに、その素材を様々な食品や、お茶などの飲料に混ぜたりして機能性を持つ新製品とする用途開発もねらう。
 課題としては▽青刈りする稲を無農薬栽培とする方法▽青刈りしたあとに生えてくる再生稲も食品素材に利用する栽培方法▽微粉末化や、成分の抽出技術の検討などがある。
 青刈り稲は稲発酵粗飼料(ホールクロップサイレージ)、たい肥、敷きわら、すき込みに使われているが、農家としては青刈り稲をどうするか選択肢が1つ広がることになる。
 なお、この開発提案は、(社)食品需給研究センターが公募した「フードシステム連携強化・循環推進技術確立事業」に応募して、9日に採択され、農水省が開発実施を助成する。
 ほかに採択された提案の中には、精米工場から出るコメぬかから、圧搾法で新鮮な米油を採る技術の開発がある。これまでは溶剤抽出法だった。
 また、カット野菜をシャワー洗浄する水を薬剤なしで無菌化し、循環させる提案の採択もある。これは殺菌灯と光触媒を利用して水を無菌化し、野菜の鮮度を保ち、排水節減と作業の効率化をねらう技術だ。


農業協同組合新聞(社団法人農協協会)
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