JACOM ---農業協同組合新聞/トップページへジャンプします

農政・農協ニュース

加工米飯利用増える傾向
―― 農林漁業金融公庫の調査結果(8/17)
 「ご飯が中心」の食事は朝食で6割弱、昼食で7割弱、夕食ではほとんど、という回答だが、3年前の調査と比べると、3食ともに「ご飯中心」はやや減っているという結果が農林漁業金融公庫の調査で出た。おコメの国民1人あたり年間消費量は近年、下げ止り傾向にあるが、高齢少子化の進行とともに先行きの消費動向は予断を許さない。
 17日発表の調査結果によると、朝食では「パン中心」が前回調査より5ポイント強増えて4割強、また昼食では「めん類中心」が7ポイント強増えて21%となった。「その他」という分類されない回答も3食ともに増えている。
 3食とも「ご飯中心」は4割弱。年代の高い世帯ほど割合が高い。30代以下の世帯では3割弱だが、50代の世帯では4割弱だ。
 おコメの買い方について価格は10kgあたり4000円台の割合が高く、前回の5000円台から、3年間に1000円も低下した。また年代の高い世帯ほど値高いコメを買う。
 「おいしさ」を意識して選んでいる割合は6割強、価格は4割強(複数回答)だが、30代以下では価格で選ぶ割合が最も高い。
 付加価値のついたおコメを買った経験は、有機栽培32%、無農薬・減農薬26%強、無洗米13%弱で以下、胚芽米、ビタミン強化米の順。以上5種類のいずれかを買ったことがあるという回答は6割強。
 買う時にJAS法に基づく表示は「時々」を含めると「見ている」が約8割弱で、年代の高い層ほど「いつも見ている」率が高い。表示のどの部分を重視するかについては、品種が6割、産地が5割だ。
 無洗米を買ったことがあるのは2割弱だが、買わない理由については「普通米で困らないから」が最も多く、次いで「値段が少々高そう」「コメを研がないと不衛生な気がする」の順。今後「買いたい」は30代以下の層が最も高くて4割弱、また、買ったことがある人のうち5割強が今後も「買いたい」と答えた。
 加工米飯を「利用している」は5割強で、今後「利用したい」は3、40代が高く約7割にもなる。
 利用回数は一カ月に1、2回から、今後は3、4回に増やす回答が多い。
 最もよく利用するのはピラフと、おにぎりだ。


農業協同組合新聞(社団法人農協協会)
webmaster@jacom.or.jp