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農政・農協ニュース

「農協牛乳」の製造を再開 ―― 8月22日から(8/24)
 全国農協直販(株)は、8月22日から「農協牛乳」の製造を同社の神奈川中酪工場で再開した。
 同社は8月2日に製造した「農協牛乳」の社内検査で大腸菌群の陽性反応を確認したことから、3日に製品の自主回収を行うとともに製造ラインを停止させた。8日の保健所の検査では、陽性反応が確認されたラインの製品3検体のうち2検体が大腸菌群陽性となり、保健所は「貯乳タンクの出口バルブのパッキンに劣化が認められ、これが汚染の原因と考えられる」とした。
 その後、8日15日に保健所は、ラインの改善状況の確認とテスト生産品の抜き取り検査を実施。その結果、大腸菌群陰性などが確認されたことから「当該ラインは牛乳の成分規格に適合している」と操業自粛の指導を解除、同社はさらに安全性検査を行ったうえで製造を再開した。今のところ通常の20%程度の操業だという。

 JA全農は今回の品質事故が明らかになった後、これまでに再発防止に向けた原因の徹底追求と、同社の直営工場や協力工場に対して「農協牛乳」、「ヨープレイト」、「農協果汁」の製造工程について点検を行うよう指導している。なお、今回の自主回収の対象になったのは6600本あまりだが、うち未回収は12本にとどまった。未回収品の購入者に有症者は発生していないいう。


農業協同組合新聞(社団法人農協協会)
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